UQmobile(UQモバイル)は、UQコミュニケーションズ株式会社が提供している通信事業サービスです。

UQコミュニケーションズ株式会社は、auを運営している「KDDIグループ」が手掛ける格安SIM事業者となります。KDDIが直接関与しているため、格安SIMを利用するうえで大きなメリットがあります。

ただし、当然、メリットだけではなくデメリットもあります。本記事では、UQモバイルの評判や口コミ、速度比較について解説します。

これを読めば、格安SIMへのデビューにあたって、UQモバイルがあなたにとって最適な格安SIM事業者かどうかを見極めることができるでしょう。

圧倒的な通信速度を誇る唯一の格安SIM

一般的な格安SIMは、昼と夜の回線が混雑する時間帯になると、通信速度が低下してしまうという問題があります。

ただし、UQモバイルは、通信速度が一日通して安定したスピードを維持することができます。なぜならUQモバイルは、auのサブブランドだからです。

一般的な格安SIMは、大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の電波帯域を借りて運営しています。ただ、格安SIMは一部の電波帯域を借りているに過ぎないため、通信品質を保持できる回線は限られています。

上記の理由から、格安SIMは通信品質を維持できる回線が少ないため、回線が混み合う時間帯(12:00や18:00あたり)になったときに、どうしても通信速度が低下してしまうというデメリットがあるのです。

ただし、UQモバイルはKDDIが後ろ盾にあるため、通信速度や安定性などの品質が他の格安SIMとは一線を画しています

では実際に、他のUQモバイルとその他の格安SIMの通信速度を計測したデータを下記に載せます。

▼速度比較表

朝(8:00)昼(12:00)夕(18:00)夜(0:00)
UQモバイル29.927.630.525.8
楽天モバイル(D)1.74.813.010.0
mineo(D)5.68.920.013.5
OCNモバイル3.04.00.346.2
IIJmio2.011.72.135.7

※計測に用いたアプリは、Spring Tech Coが提供する「Speed test」です
※表内数値の単位はMbpsです
※表内数値は下り:ダウンロード(コンテンツを受信・表示)の速度です

▼実際に計測した画像

上記のように、他の格安SIMは、昼間や夜間の混雑する時間帯になると通信速度が極端に低下してしまいます。速度低下時のスピードでは、動画やゲームアプリを利用することは難しいレベルです。

ただ、UQモバイルは常に安定した速度が出るため、回線混雑時でも問題なく利用することができます。したがって、ストレスフリーで快適に使うことを考えるならば、UQモバイルに加入するメリットは非常に大きいです。

支払いに口座振替を指定できる

さらに、UQmobileは月額料金の引き落とし先に「銀行口座からの引き落とし」を設定することができます。

今まで、大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を利用していたあなたからすれば、口座振込や窓口収納は当たり前と思うかもしれません。

しかし、一般的に格安SIM事業者は、クレジットカードの引き落としのみの場合が多いです。なぜなら、格安SIM事業者にとって、銀行振込や窓口収納は踏み倒されるリスクが高いからです

大手携帯会社である3キャリアであれば、会社規模も大きいため、ユーザーの支払いが遅延してもそこまで痛手を被ることはありません。

しかし、資金やノウハウの少ない中小企業である格安SIMにとって、約束のお金が振り込まれないのは大きなダメージになります。そのため、「確実に支払いが約束されている」クレジットカード支払いを契約の条件としているのです。

ただ、UQmobileは、KDDIグループの後ろ盾のおかげで大手3キャリアと同じように口座受付が可能です

そのため、クレジットカードを持っていなかったり、どうしても口座振替にしたい場合は、UQモバイルであれば口座振替による申し込みができます。

独立型店舗(ショップ)がある

UQモバイルは、格安SIMには珍しく独立型店舗(ショップ)があります。

実際のところ、格安SIMでリアル店舗を設けている事業者はほとんどありません。そのため、スマホが故障してしまったときなどは、電話による問い合わせから郵送の手配をするなど、手続きが面倒くさいことが往々にしてあります。

そのため、修理などのアフターフォローを窓口で行えるのは大きなメリットといえます。

ただ、注意すべき点としてUQモバイルは店頭窓口の種類が二つあります。

ひとつはUQモバイル直営店の「UQスポット」、もう一つは代理店などが運営する「UQ mobile取扱店」です。前述のうち、設定代行や修理などの対応が可能な店舗は「UQスポット」になります。

UQ mobile取扱店は、販売のみ行える場所のため、アフターフォローを重視するのであれば、近辺にUQスポットがあるかを確認しておくといいでしょう。

他の格安SIMと比べて少し料金が高い

ただ、UQモバイルは、他の一般的な格安SIMと比べると、月額料金が少し高く設定されています。

なぜなら、一般の格安SIMは通話オプションが別なのに対し、UQモバイルは基本料金に通話オプションが組み込まれてしまっているからです。

▼格安SIMのmineo(マイネオ)の場合

▼UQモバイルの場合

ただ、通話をする人にとっては、初めから通話オプションがプランに内蔵されているUQモバイルの方が安く済みます。そのため、ある程度の通話を想定している場合はUQモバイルの方がおすすめです。

また、キャンペーンによってはUQモバイルの基本料金を一般の格安SIM以下に抑えることができます。

例えば、私は、もともとauで持っていた既存のiPhone7を使って、UQモバイルで「SIMのみの契約」を行いました。

そのとき、iPhone利用者がSIMのみの契約をしたときに毎月500円の割引が適用されるという「スマセレ割」に加入しました。その結果、3GBで1480円/月(税抜)という月額料金で使うことができています。

▼私がUQモバイルを契約したときの内容

おしゃべりプラン / プランS(2GB)1980円/月(税抜)
増量オプション(+1GB)0円(2年間無料)
スマセレ割▲500円/月(税抜)
本体料金(既存のiPhoneを利用)0円
合計(3GB)1480円/月

例えば、mineo(マイネオ)のAプランという格安SIMでは、通話オプション無しの3GBプランでも1510円/月(税抜)かかります。また、OCNモバイルONEという格安SIMでmineoと同様の内容で契約すると1800円/月(税抜)です。

この場合、通話無料オプション込の3GBプランで1480円/月(税抜)になるUQモバイルの方が圧倒的にお得になることが分かります。このように、キャンペーンによっては一般の格安SIMよりも月額料金を抑えることができます。

大手キャリアのように2年縛りがある

携帯の契約には、契約期間が設定されています。もし、契約期間内に解約した場合は違約金が発生してしまいます。

この解約料金が発生しないタイミングのことを「解約更新月」と呼びます。大手携帯会社(docomo、au、softbank)は、この解約更新月が2年ごとに設けられています。

ただ、格安SIMは「最低利用期間1年」というルールの事業者がほとんどです。最低利用期間は、大手キャリアのように自動更新されることもないため、一定の期間を過ぎれば、いつ解約してもペナルティが発生しません。

そのため、格安SIMは「気軽に契約できる」というメリットがあります。

しかし、UQmobileには大手キャリアと同じく、2年間の更新契約が設けられています。解約金は一律9500円/月(税抜)です。つまり、格安SIMの利点である「契約の気軽さ」がUQmobileには無いわけです。

お得な契約にすぐ乗り換えることができる「フットワークの軽さ」を重視する場合は、この2年契約はデメリットと言えるでしょう。

逆に、頻繁に機種や契約内容を変更する気がないのであれば、あまり気にしなくても大丈夫です。

Y!mobileとの違い

UQモバイルは格安SIMの中でもauのサブブランドという少し変わった位置づけです。分かりやすくいえば、大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と格安SIMのちょうど中間にあるようなポジションになります。

▼サブブランドの位置関係

そして、UQモバイルと似たような事業者にY!mobile(ワイモバイル)が存在します。ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドです。

UQmobileとY!mobileは、プランや通信品質などが非常に似通っていますが、大きく違うポイントが2つだけあります。それは以下の2点です。

  • 無料通話オプションの内容
  • データ通信量の融通

・無料通話オプションの内容

UQモバイルは、おしゃべりプラン・ぴったりプランという二つの選択肢があります。そのため、契約するときにどちらのプランにするのかを必ず決める必要があります。

おしゃべりプラン1回の通話が5分間だけ何度でも無料になる。
5分を過ぎると有料になる(20円/30秒)。
ぴったりプラン 1ヶ月トータルで、無料通話ができる時間を設ける。
与えられた時間分をオーバーすると
それ以降は有料になる(20円/30秒)。
選んだ基本プランによって猶予時間が変わる
S=60分、M=120分、L=180分

一方、ワイモバイルは、一回の通話が10分以内なら無料というオプションのみとなります。そのため、選択肢はありません。ただ、追加料金を1000円/月(税抜)払えば、国内通話を完全に無料にすることができます。

基本プラン
(選択肢なし)
1回の通話が10分間だけ何度でも無料になる。
10分を過ぎると有料になる(20円/30秒)。
スーパーだれとでも定額
+1000円/月(税抜)
国内通話が完全に無料になる。

上の比較を見ると、UQmobileは一回の通話が5分以内ですが、Y!mobileは10分以内の通話をカバーしてくれます。また、長電話をする頻度が多い場合、完全なかけ放題を用意することもY!mobile(ワイモバイル)なら可能です。

そのため、通話をメインに考えている場合はワイモバイルの方がいいかもしれません。ただ、今は仕事などのやりとりを除けば、LINEなどのIP電話でも十分に代用できます。

・データ通信量の融通

二つ目は「データ通信量の融通」についてです。UQmobileは、インターネットのデータ量を工面する方法が3つ存在します。しかし、Y!mobile(ワイモバイル)にはそのようなサービスがありません。

以下に、UQmobileが提供しているデータ量を工面する機能の内容をまとめます。

ターボ機能データ量を消費する「高速通信」と、
スピードを落としデータ量を節約する
「低速通信」に切り替えることができる。
データ容量くりこし当月、余ったデータ量を翌月に繰り越すことができる。
次月は、その余ったデータ量から消費されていくため、
無駄なくパケットを利用することができる。
データチャージパケットを使い切ってしまっても
追加購入することができる。
100MB:200円(税抜)
500MB:500円(税抜)

このような違いがあるため、データ容量の節約や使い勝手を重要視する場合は、UQモバイルがおすすめです。

UQモバイルを契約するにあたって

なお、UQモバイルを契約する場合、契約の流れや必要なものを確認しておくとスムーズです。契約には、いくつか事前に準備をしなければならないことがあります。

・本人確認書類を用意する

本人確認書類として一番有用なものは運転免許証です。なぜなら、免許証があれば、それだけで必要なものが揃うからです。審査も通りやすくなるため、できるだけ運転免許証を提示するようにしてください。

もし、運転免許証が無い場合は、健康保険証などでも構いません。ただし、健康保険証だけでは不十分であり、補助書類として「住民票」などを用意する必要があります。

ちなみに、本人確認書類は「氏名・生年月日・住所」が正しく記載されており、有効期限内のものであるかどうかを確認してください。

それ以外でも、以下に記載した必要書類のいずれかでも問題ありません。

  • 運転免許証
  • パスポート(日本国旅券)
  • 住民基本台帳カード(写真付きのみ)
  • 身体障がい者手帳
  • 療育手帳(愛の手帳、みどりの手帳、愛護手帳など)
  • 精神障がい者保健福祉手帳
  • 特別永住者証明書
  • 在留カード
  • 健康保険証+補助書類

また、補助書類とは、以下4点のいずれかを指します(契約者の氏名と住所が一致しており、発行から3ヶ月以内のものに限る)。

  • 公共料金領収書
  • 住民票
  • 届出避難場所証明書
  • 行政機関発行の領収書

・クレジットカード or 口座情報(引き落とし先)

続いて、引き落とし先を設定するにあたって「クレジットカード」を用意してください。一部の銀行口座による引き落としも可能ですが、クレジットカードの方が審査が通りやすいです。

ただ、注意すべきこととして、クレジットカードが指定できるのはMNP契約(他社からの乗り換え)だけとなります。つまり、新規契約(番号引継ぎのない契約)では口座振替にすることができないため、注意してください。

・MNP予約番号を取得する

最後に、MNP予約番号を取得する必要があります。MNP(モバイルナンバーポータビリティ)予約番号とは、他社の携帯会社へ移るために発行する番号です。

MNP予約番号を、移転元の会社で発行しておかないと他の携帯会社へ電話番号を引き継いで申し込むことができません。MNP予約番号は、以下に電話をかけることで取得することができます。

ドコモ利用中【ドコモの携帯から】151
自動音声後、4→2→#→暗証番号入力
【一般電話から】0120-800-000
自動音声後、4→2→電話番号入力→暗証番号入力
au利用中【auの携帯から】0077-75470
自動音声後、1→1→暗証番号入力
【一般電話から】0077-75470
自動音声後、1→1→電話番号入力→暗証番号入力
ソフトバンク利用中【ソフトバンクの携帯から】*5533
自動音声後、1→#→4→暗証番号入力
【一般電話から】0800-100-5533
自動音声後、1→#→電話番号入力→暗証番号入力→4

※4桁の暗証番号を間違えても、何回か入力すればオペレーターに繋がります

なお、電話オペレーターは今の携帯会社のスタッフのため、他社への乗り換えを引き留めようとしてきます。

オペレーターも立場上、別会社へ移行しようとしているあなたを簡単に逃がそうとはしません。キャンペーンなどを付けてなんとか留まってもらおうとします。

そのようなときの断り文句として有効なのが、「引っ越しして電波が入りづらくなったから」です。料金的な話ではなく、そもそも使えないという状況であることを説明すれば、オペレーターはそれ以上何も言って来なくなります。

もちろん引っ越しは嘘です。そのため、嘘をついても問題ないのかと思うかもしれませんが、オペレーターが引っ越ししたかどうかを確認する術は無いため問題ありません。しつこいオペレーターに使ってみてください。

申し込みは公式サイトから行う

登録は、基本的には公式サイトから行うことをおすすめします。なぜなら、ショップでは「不要なオプションをつけられる」「待ち時間が長すぎる」といったデメリットがあるからです。

私も家電量販店で携帯を販売している身のため、ショップ店員の気持ちを理解できますが、ショップ店員にはえげつないほどの付帯商材のノルマが課せられています。

今のご時世、ショップ店員は携帯を普通に販売したところで会社から評価されることはありません。タブレットやオプションといった追加商材の付帯率が、昇給や昇進に大きく影響するのです。

そのような、血眼になっている店員を前にして、契約内容に関して無知であることを露呈してしまうと、言葉巧みに付帯商材を付けられてしまうおそれがあります。

また、ショップはものすごく混むため、待ち時間が非常に長いです。だいたい一組の契約に1~3時間は平気でかかるため、お昼ごろ来店したのに閉店間際に契約が終わるなんてこともザラにあります。

一方、webからの申し込みであれば「自分のペースで契約内容を決められる」「登録時間は10分程度」となります。webによる申し込みであれば、携帯の契約に消耗することがなくなります。

そのため、よほどの理由がなければwebによる申し込みをおすすめします。

公式サイトは、本記事の一番下のリンクから飛ぶことができます。公式サイトへ飛んだあとは、「端末セット・SIMのみを申し込む」のボタンを押すことで、手続きを始めることができます。

登録方法は画面に従っていけば、特に難しいところはありません。申し込み後、1~2日後にSIMカードが郵送で送られてきます。ちなみに、私は郵送日時を「最短」で指定したところ、翌日の早朝に届きました。

端末にSIMカードを挿して、同伴されている「UQmobileはじめてガイド」を見ながら設定を行います。スマホに「UQ mobile」もしくは「4G」という電波が立てば、手続きはすべて終わりです。

ストレスフリーで快適に使いたい人はUQモバイルを選ぶ

UQモバイルは、とにかく通信速度が安定していることが最大のメリットです。昼と夜の回線が混雑する時間帯でも通信速度が落ちないのは、格安SIMの中でもUQモバイルだけです。

また、数は少ないものの、修理などの受付ができる独立型店舗(ショップ)が存在します。そのため、スマホが故障したときなども窓口相談をすることができます。

無料通話オプションを分離できないため、基本料金が他の格安SIM事業者よりも少し高かったり、契約縛りが2年間だったりというデメリットもあります。

しかし、仕事の休憩中やWiFiのない自宅などで、ゲームをしたり動画を見たりしたい人にとって、ストレスフリーで快適に利用できるUQモバイルは最適な格安SIMといえるでしょう。