日本の携帯料金は、他国に比べて高いと言われています。そのような中、毎月の携帯料金を安くする方法のひとつに格安SIMへの乗り換えがあります。

私自身も、大手キャリアのソフトバンクから格安SIMへの乗り換えを経験しています。ただ、私は一度目の格安SIMへの乗り換えで失敗をしたことがあります。料金の安さだけを求めてしまい、その他のことを一切考慮していなかったからです。

今では最適な格安SIMで月額料金を圧倒的に安く抑えています。しかし、何も考えずに格安SIMに乗り換えてしまうと、私と同じような失敗をしてしまうかもしれません。

そこで、大手3キャリアから格安SIMへ乗り換えるにあたって重要なポイントを、実体験を踏まえたうえで解説していきます。

就職するまでは携帯料金をまったく気にしていなかった

現在、私は家電量販店で携帯の販売員として働いています。ただ、携帯の販売員になるまでは、携帯料金にまったく関心を持っていませんでした。そこまで生活に困っていなかったからです。

就職して間もないころ、私は実家に住んでいました。貯金も多くあったため、生活費などを切り詰めたりすることもありませんでした。

携帯料金は自分で払っていましたが、恥ずかしいことに毎月の携帯料金がいくらかかっていたのかを知りませんでした。たまに、通帳を更新するときに見ることもありましたが、1万円近くは払っていたように記憶しています。

また、「携帯の月額料金なんて大体こんなものだろう」という先入観もありました。そのため、ショップ店員にオススメされた契約内容を疑うこともなかったのです。

携帯部門への異動に伴い、一人暮らしが始まる

家電量販店に就職した当初は、パソコンなどを販売する部門に配属していました。ただ、しばらくして、今の携帯販売部門へ異動が決まりました。

しかも、店舗の異動を伴う必要があったため、引っ越しをしなければなりませんでした。ここで、私にとって人生初の一人暮らしがはじまります。

最初の頃は、初めての一人暮らしを満喫していました。しかし、だんだんと雲行きが怪しくなっていきます。なぜなら、みるみるうちに貯金がなくなってしまったからです。

当時の私は一人暮らしを始めたことで、実家を出た解放感に身を任せていました。会社の飲み会や食事の誘いには必ず出席していましたし、上司と夜の街に繰り出すことも頻繁にありました。

▼遊び惚けていた時期の写真

携帯の固定費を見直すに至った経緯

そのような生活を一年近く続けていたところ、あるときお金を預けていた銀行から電話がかかってきて、このように言われました。

「クレジットカードの支払いを立て替えておいたので、来月の引き落としまでに差額分の金額をお預けください」

嫌な汗が額からこぼれたのを覚えています。すぐにインターネットバンキングで通帳の預金残高を確認しました。すると、預金残高が0円を下回りマイナスになっていたのです。

▼マイナスになったときの預金残高の画像

「なんだこれは…」と驚愕しつつ、銀行員の方に話を聞きに行きました。銀行員の話によれば、私の積立預金を担保にして一時的にクレジットカードの支払いを銀行がしていたのです。

私は母から「何かあったときのために積み立て貯金しておきなね」と言われていたため、毎月2万円を言われた通りに振り込んでいました。それがあったため、クレジットカードの引き落としを滞らせずに済むことができたのです。

ただ、預金残高がまったくなかったため、積立預金からマイナス分を捻出(ねんしゅつ)するしかありませんでした。

一人暮らしを始めたときは300万円以上あった貯金が、旅行や夜遊びに励んだ結果、20万円ほどしか残っていないことに絶望したのを覚えています。この段階で、今までまったく気に留めていなかった「固定費の削減」に乗り出す決意をしたのです。

まずは、家賃を減らすために引っ越しをしました。そして、次に手をつけたのが携帯電話の月額料金です。

自分の携帯料金が異常に高かったことに気付く

固定費を見直していくと、自分の携帯料金が異常に高かったことに気付きました。携帯の販売員をしていくうちに、携帯料金の相場が分かってきたからです。

私のようなスマホの使い方であれば、大手キャリアで契約していても8000~9000円/月ほどが妥当でした。しかし、ソフトバンクを契約していた当時の私は携帯の料金だけで毎月2万円を浪費していました。

▼ソフトバンクからの請求

契約内容を見てみると、使っていない無駄なオプションサービスやセット購入したフォトパネルなどが月額料金を圧迫していました。

以前、ショップ店員に言われるがまま契約していた内容が、実は無駄だらけだったことが分かりました。

ショップや量販店の悪質な販売手法

実際、私は家電量販店で携帯の販売をしていくうちに、大手3キャリアに対して不信感がありました。大手のショップや量販店では悪質な販売手法が蔓延していたからです。

例えば、携帯を一台購入しに来ただけのお客さんに対して、タブレット・フォトパネル・WiFiルーターなどを言葉巧みに契約させて、合計で八台もの契約をさせるというケースもありました。

また、「最初の数か月だけだから」と言って不要なオプションを申し込ませることも頻繁に行います。

あれらは、いずれも大手キャリアから販売代理店に対してノルマが課されているために行われています。必要件数を獲得すれば、大手キャリアから「支援費」という名目でお金をもらえるのです。当然、お客さんのことを考えた提案などではありません

このように、携帯業界は大手3キャリアの力が強すぎるため、販売代理店などは足元を見られる要求をされることが多いのです。

電気事業通信法の改正により、昔に比べてあくどい商売はしづらくなったものの、大手キャリアの言うことを聞かなければ商売が成り立たないため、まだまだ不正な契約は後を断ちません。

例えば、以下のように無駄に高額な付属品を販売しているケースが非常に多いです。

私の勤務する会社でも似たようなことをやっていました。例えば、頭金と称して3000~10000円ほどの店頭料金がかかったり、スマホ購入時は勝手に自社の会員サービスを登録したりします。

そして、これはお客さんだけに限った話ではなく、従業員にも適用されました

例えば、他のスタッフがスマホを機種変更するとき、上司から「今月のノルマがヤバイから…」とスマホだけでなくタブレットも同時に契約するようにそのスタッフに促していました。

他にも、使いもしないオプションサービスをいくつも登録させられていました。そのような光景を目の当たりにして、私は大手キャリアの契約に対して、微妙に感じていました。

格安SIMへの乗り換えを決意

そこで、格安SIMへの乗り換えを検討するようになります。格安SIMはwebから申し込むため、余計なサービスを付帯されたりする心配が無かったからです。

自分の思った通りの理想的な契約ができると考え、さっそくNifMo(ニフモ)という格安SIMへ乗り換えをすることにしました。

申込は非常に簡単でした。公式サイトの申込ボタンを押して、プランを決め、クレジットカードの情報を入力し、運転免許証の写真を撮ってアップロードして終わりです。

すべてネットで完結することができたため、10分程度ですべての手続きが完了してしまいました。

店頭で契約するときは平気で2時間以上はかかってしまうため、圧倒的な手続きの手軽さに驚いたのを覚えています。

▼待合時間も含めて半日近くお店にいることも…

NifMoに切り替えたことにより、毎月2万円の請求が来ていた私の携帯料金は1600円/月(税抜)にまで減らすことができました。毎月1万7千円以上の余剰資金が生まれると、だいぶ精神的にも安定してきたのを覚えています

ただ、そのときNifMoを選んだ理由は特にありませんでした。携帯の月額料金が安くなればどこでもいいと考えていたからです。

そうして、しばらくの間は月額料金に満足しながらNifMoを利用していました。しかし、使っていくうちにどうも使い勝手の悪さを感じるようになっていったのです。

スマホの使い方と企業体質が自分と合わない

結論から述べると、MifMoは当時の私のライフスタイルとは合っていませんでした。なぜなら、NifMoは一日に使えるインターネットの使用量に制限を設けていたからです。

当時は一人暮らしをしており、引っ越し後でさらには金欠だったためアパートにWiFiを引いていませんでした。普段はスマホでインターネットをそこまで利用しなかったものの、たまに動画を長時間見ることがありました。

そのようなとき、NifMoでは一日に使えるインターネット量に上限を設けていたため、使いたくても途中で通信制限がかかってしまい、インターネットの閲覧ができなくなってしまうのです。これにはかなりイライラしました。

▼NifMoの短期通信制限

また、NifMoに限った話ではありませんが、格安SIMは昼と夜の一部の混雑する時間帯になると通信速度が低下することがあります。

混雑時にインターネットを利用していると、通信が途切れ途切れになってしまうことがありました。一人暮らしでWiFiがなかったときは、この速度制限による使い勝手の悪さがネックでした。

わずか半年で他の格安SIMへ乗り換える

上記のような理由があり、わずか6ヵ月で他の格安SIMへ乗り換えることにしました。ただ幸いなことに、NifMoは半年で解約してもまったく問題ありませんでした。

NifMoは最低利用期間が6ヵ月間だけであり、それ以降は違約金が発生しなかったからです(半年以内で解約した場合は税抜8000円)。

格安SIMでは、このように契約縛りのゆるさが特徴として挙げられます。たとえ、自分に合う格安SIMではなかったとしても、すぐに別の会社乗り換えが容易にできるというメリットがありました。

この恩恵を利用して、私はNifMoからUQモバイルへ乗り換えをしました。UQモバイルは一日通して通信速度が安定しており、ストレスフリーで利用する場合は最適な格安SIMでした。

UQモバイルに切り替えてからは、短期的な通信制限を設けられることはほとんどなくなったため、非常に快適に利用できるようになりました。

また、当時はキャンペーンも行っていたため、月額料金はNifMoを使っていたときよりも安い1480円/月(税抜)になりました。

携帯の知識が少ないユーザーにこそ理想的な契約をしてほしい

こうしたことから、「携帯の契約にそこまで詳しくない人達こそ、理想的な契約をするべき」といえます。

私は家電量販店で携帯を販売していくうちに、知識不足により不当な契約を強いられている人たちがあまりにも多いことに気付きました

高額な頭金を店頭で支払わされたり、不要なオプションを会社都合で付けられたり、無知により損をする人を目の当たりにしてきました。従業員によっては、良心の呵責に耐えられずに辞職していく人も少なくありませんでした。

なお、私が家電量販店の店員として格安SIMをいろいろ試した結果、私が厳選したのは以下の5社になります。

  • UQモバイル
  • 楽天モバイル
  • mineo(マイネオ)
  • OCNモバイルONE
  • IIJmio(みおふぉん)

一言で格安SIMといっても、品質やサービス内容はバラバラです。自分のライフスタイルに沿った格安SIMを選ばなければ、普段のスマホの利用に支障が出てしまう可能性もあります。

ただ、仮に格安SIM選びに失敗してしまったとしても、最低利用期間が1年未満の会社が多いため、合わなければまた切り替えることは容易です

実際に数社の格安SIMを併行して使ってみたわけですが、このとき私が重要だと感じた「選ぶポイント」としては、以下のようなものがあります。

  • 通信速度の安定性
  • 支払い先に口座振替が指定できるかどうか
  • 修理などができる実店舗(ショップ)があるかどうか
  • アフターフォロー(問い合わせの手軽さ)が充実しているか
  • 条件に合ったキャンペーンがあるかどうか
  • 格安SIM事業者の信頼性(トラブルへの迅速な対応など)
  • ポイント還元率など

私が一人暮らしのときに重要視していたポイントは「通信速度」でした。そのため、通信速度が落ちにくいUQモバイルを選びました。

ただ、家にWiFi環境がある人の場合、通信速度はそこまで重要ではありません。むしろ、ポイント還元やキャンペーンなど、通信品質よりも「どれだけお得に使えるのか」が重要になってきます。

そうしたとき、例えば楽天が提供する「楽天モバイル」を利用すればポイント還元率が上昇し、通常の何倍ものポイント還元が得られるようになります。

また場合によっては端末が壊れてしまい、新しいスマホを購入しなければならなくなったことがあります。そのときは、契約時にスマホをセット購入することで端末が激安になるキャンペーンに強い「OCNモバイルONE」を契約するといいです。

このように、自分がスマホに対して求めていることを把握することができれば、おのずと選ぶべき格安SIMが見えてくるようになります

自分のライフスタイルに合った格安SIMを選ぼう

私が家電量販店で携帯を販売している経験から、大手キャリアの悪質な販売手法からできるだけ多くの人を救いたいと考えています。

格安SIMは月額料金が安くなるだけではなく、自分に合った契約を自分の意志で決めることができるというメリットがあります。

また、格安SIMを選ぶときは、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ必要があります。なぜなら、料金の安さだけで格安SIMを決めてしまうと、自分のスマホの使い方や生活スタイルと合っていない可能性があるからです。

こうしたポイントを理解しながら、あなたにとって最適な格安SIMを見つけましょう。私の格安SIMへの乗り換え体験が少しでも役に立てば幸いです。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。