楽天モバイルへMNP(他社への乗り換え)をしようと考えている方は多いです。あなたも、楽天モバイルをトラブルなく契約するための注意点や、どのような手順で開通すればいいのか知りたいのではないでしょうか。

ただ、楽天モバイルに乗り換える際には、切り替えのタイミングが重要になります。私もはじめて楽天モバイルを契約したときに、開通のタイミングを見誤り、損をしてしまった経験があります。

この記事を読めば、MNPのトラブルを回避して、安全に乗り換えることができます。また、どのような手順で申し込めばいいのかも分かります。

私は家電量販店で携帯の販売員をしています。普段から、MNPを検討しているお客さんの相談に乗っている私が、楽天モバイルへの安全なMNPをサポートします。

楽天モバイルは任意のタイミングで切り替えられる

まずは、楽天モバイルへ乗り換えるときに、どのタイミングで切り替えを行うべきなのかを説明します。

空白期間とは何か

空白期間とは、携帯会社を切り替えるときに発生する「携帯電話が使えない期間」のことを指します。

大手携帯会社(3キャリア)から格安SIMへMNPを行うときは、webで申し込みを行うことから始まります。

webで登録を済ませると、数日後にSIMカードが自宅に届きます。このSIMカードを受け取り、スマホに挿すことで格安SIMを利用できるようになります。

ただ、格安SIMの多くは、webで登録をした瞬間に契約が完了してしまいます。契約が完了すると前の携帯会社を解約したことになってしまうため、SIMカードが届くまでスマホが使えない状態になってしまうのです。

楽天モバイルには空白期間が無い

しかし、楽天モバイルは任意のタイミングで契約の切り替えができるため、空白期間を経ることなくMNPできます。

なぜなら楽天モバイルは、開通受付センターに電話をすることで切り替えが完了するからです。


web契約時、上記の項目にチェックを付ければ任意のタイミングで切り替え可能

例えば、webで契約をして、4日後にSIMカードが届いたとします。このとき、通常の格安SIMの場合、4日間スマホを使うことができません。

SIMカードは届いていませんが、契約はすでに完了しているため、前の携帯会社を解約している状態になっているからです。

しかし楽天モバイルは、webの申込みが終わっても、開通センターに電話をしなければ切り替えが完了することはありません。そのため、SIMカードが届くまでの間、前の携帯会社のSIMをそのまま使い続けることができます。

今のご時世、携帯が使えない状況というのは死活問題です。楽天モバイルであれば、そのあたりの移行をスムーズに行うことができます。

MNP予約番号を取得する

MNP(他社への乗り換え)をするためには、MNP予約番号と呼ばれるものが必要になります。

これは、いま契約している携帯会社からショップや電話窓口を通じて取得することができます。ショップで取得してもいいですが、待ち時間が長く、余計な提案もされるため、電話による取得をおすすめします。

ドコモ利用中【ドコモの携帯から】151
自動音声後、4→2→#→暗証番号入力
【一般電話から】0120-800-000
自動音声後、4→2→電話番号入力→暗証番号入力
au利用中【auの携帯から】0077-75470
自動音声後、1→1→暗証番号入力
【一般電話から】0077-75470
自動音声後、1→1→電話番号入力→暗証番号入力
ソフトバンク利用中【ソフトバンクの携帯から】*5533
自動音声後、1→#→4→暗証番号入力
【一般電話から】0800-100-5533
自動音声後、1→#→電話番号入力→暗証番号入力→4

※4桁の暗証番号が分からなくても、何回か入力すればオペレーターに繋がります

注意すべき点として、MNP予約番号には「15日間の有効期限」が存在します。切り替えが完了する前にMNP予約番号の有効期限が切れてしまうと、契約がキャンセルされてしまいます。

そのため、楽天モバイルに乗り換えるときは、MNP予約番号の有効期限が10日以上残っている状態でなければ契約できない仕様になっています。

したがって、MNP予約番号は楽天モバイルの契約を行う少し前に取得しておくことが望ましいです。

開通受付センターに電話して開通する

webによる申し込みが完了したあと、最短で2日後に楽天モバイルから下の画像のような小包が届きます。

受け取りが終わったら、中身を確認しましょう。この中に楽天モバイルのSIMカードが同梱(どうこん)されています。

あとは、楽天モバイルの開通受付センターに電話をかけることで、前の会社のSIMが使えなくなり、新たに楽天モバイルのSIMが利用できるようになります。

◆楽天モバイル開通受付センター:186-0800-805-1111

上記の電話番号に連絡すれば契約完了です。

MNP転出時の注意点とは

続いて、MNPをするときに気を付けるべき点を説明します。

アドレスをフリーメールに変更しておく

携帯会社を切り替えると、メールアドレスが変わってしまいます。なぜなら、会社が変わると「@docomo.ne.jp」や「@au.com」といった、@より後ろのドメインが変わるからです。

そこで、楽天モバイルに切り替えるまえに、「gmail」や「yahooメール」といったフリーメールを作っておくことをおすすめします。

ただ、楽天モバイルにも無料で使える専用メールが存在します。では、なぜフリーメールを作った方が良いかというと、会社を切り替えるたびにメールアドレスを変更する必要がなくなるからです。

格安SIMは、契約の縛りが大手の会社よりもゆるく、気軽にMNPを行いやすいというメリットがあります。MNPをする度にアドレスを変更する手間をなくすためにも、フリーメールを準備しておいた方がなにかと重宝します。

例えば、Amazonなどのショッピングサイトやゲームアカウントなどの登録にはメールアドレスが必要になります。最近では、メール自体の利用頻度は少なくなっているものの、このようなアカウント登録にメールは頻繁に利用されます。

場合によっては、現役で利用できるアドレスが登録されていないとアカウントの引継ぎができなくなるサービスもあります(少し前までは、googleアカウントやLINEなどがそうでした)。

したがって、事前に契約会社の影響を受けないフリーメールを作ることは重要です。オススメのフリーメールはgmailです。gmailならメールだけでなく、写真やファイルの移行なども行えるため、作っておいて損はありません。

登録はgoogleのホームページの右上にある「ログイン」ボタンから作成することができます。

解約金がかかっても損にならないタイミングで切り替える

MNPは他社へ乗り換えるという行為のため、いま契約している携帯会社を解約することになります。すると、タイミングによっては9500円(税抜)の解約金がかかる可能性があります。

上の画像の「更新月」が解約金のかからないタイミングです。ただ、見てのとおり2年契約の間の2か月間しかありません。そのため、ほとんどのケースで解約金はかかってしまいます。

本当は解約金のかからないタイミングで切り替えを行うのがベストです。しかし、上記の理由から、基本的には解約金がかかることを前提として話を進めることになります。

そこで、重要になってくるのが、「解約金を考慮してもお得なのか」という視点になります。

例えば、ドコモ・au・ソフトバンクで7000円/月の支払いをしており、楽天モバイルに切り替えれば3000円/月まで月額料金が安くなるとします。この場合、毎月4000円(7000-3000)の月額料金の差が生まれることになります。

仮に解約金が9500円かかったとしても、楽天モバイルを3ヵ月使えば12000円もの節約になり、解約金分をペイできてしまいます。したがって、更新月が3ヵ月以上先の場合は乗り換えてしまった方がお得になることが分かります

それ以外にも、キャンペーンで現金キャッシュバックなどがあれば、さらに乗り換えるメリットが増えます。このように、解約金を支払っても元が取れるかどうかを考える視点が重要になります。

家族との長電話が多い場合は注意

ただし、家族との長通話が多い場合は、楽天モバイルに切り替えるのは考え直した方がいいかもしれません。なぜなら、楽天モバイルに切り替えると、家族同士の通話が無料にならないからです。

ドコモ・au・ソフトバンクのいわゆる大手3キャリアは、家族割というグループ申し込みができます。このグループ登録を行えば、家族同士の通話はどのようなプランに入っていても24時間完全に無料となります。

しかし、楽天モバイルには家族割がありません。「1度の通話が10分以内であれば無料になる」というオプションは存在しますが、長電話に対応したオプションは楽天モバイルにはありません。

したがって、家族同士で長電話が多い場合は、大手キャリアに留まった方がいいでしょう。そうでなければ、いくら基本料金が安くなっても通話料金が上回ってしまい、お得ではなくなってしまいます。

どのタイミングでMNPを行うのが最適か

それでは、結局どのタイミングで切り替えを行うのがベストなのでしょうか。結論からいえば、楽天モバイルへ切り替えるタイミングは「いつでも良い」というのが答えになります。

月初か月末かは関係ない

MNPをするときに、月初か月末のどちらで契約すべきか悩む人は多いです。なぜなら、MNPを行うと、契約の翌月に2つの携帯会社から二重請求がかかるからです。

実際に、その月の支払いが倍近くまで膨れ上がるため、家計を維持する身としては気になって当然だと思います。少しでも安く抑えるため、日割りになる部分を極力増やそうとするのです。

しかし、結論からいうと、楽天モバイルに切り替える場合は、月内の契約するタイミングを気にする必要はありません。なぜなら、楽天モバイルは日割り計算にならないからです。

例えば、ドコモ・au・ソフトバンクのいわゆる大手3キャリアは、加入月は「日割り」、解約月は「月割り」になります。そのため、3キャリア間でMNPをする場合は、月末にMNPをした方がお得になります。

大手3キャリア間でMNPをした場合

しかし、大手キャリアから楽天モバイルにMNPするときは話が違います。楽天モバイルは前述のとおり日割り計算になりません。そのため、どのタイミングで切り替えをしても2つの会社の月割りの料金がまるごと請求されます

大手3キャリアから楽天モバイルにMNPをした場合

したがって、月初か月末どちらの方がいいかという疑問に関しては、「どちらにしても構わない」というのが答えになります。

あえて空白期間を設けることで二重払いを防ぐ

では、楽天モバイルにするときは、必ず二重請求を受け入れなければならないのでしょうか。実は、ひとつだけ二重請求を回避する方法があります。

それは、「あえてSIMが使えなくなる空白期間を設ける」という方法です。

前述のとおり、楽天モバイルは「開通センターに電話をして契約を完了させる」というシステムにより、「SIMカードが使えない空白期間」を設けずに切り替えることができます。

しかし上記の場合は、月を跨(また)ぐときに、必ず二重請求がかかってしまいます。

しかし、契約する時に「開通受付センターに電話して開通する」という項目のチェックを外して、月を跨いで配達指定日を設定すれば、二重請求にはなりません(これを即日開通、または即日発行といいます)。

「開通受付センターに電話して開通する」のチェックを外す(即日開通)
配達指定日は一週間先まで設定可能

後者のやり方の場合、webの申込みの時点で契約は完了するため、前の会社はその時点で解約されます。そして、楽天モバイルの支払いが発生するのは、SIMカードが届いた段階でスタートします。

これにより、二重請求を回避することができます。ただし、この方法には注意点が2つほどあります。

一つ目は、切り替えを月末に行わなければならないという点です。前述の配達指定日は1週間先までしか設定することができません。そのため、来月の配達指定ができるタイミングまで待つ必要があります

二つ目は、SIMカードが届くまで携帯が使えなくなる点です。「空白期間=どちらの携帯会社にも属していない期間」のため、当然ですが新しいSIMカードが届かないと携帯を利用することができなくなります

それでも、「二重請求にしたくない!」というときだけ、上記の方法を試してみてください。

まとめ

基本的に、楽天モバイルへ乗り換えるときは、任意のタイミングで切り替えが可能なため、どのタイミングで申し込んでも問題ありません。

しかし、二重請求の兼ね合いや、MNP予約番号の有効期限など、いくつか気を付けるべきことはありません。

本記事で解説した部分に注意すれば、安全に楽天モバイルに乗り換えることができます。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。