「おじいちゃん(おばあちゃん)の携帯が調子悪いみたいだし、特に必要ない気もするけど、時代的にスマホを買ってあげた方がいいかなぁ…?」

このように老人向けのスマホを検討している人は多いです。実際、ここ数年でガラケーは影をひそめてしまい、お店に並ぶ商品のほとんどがスマホになっています。

ただ、ほとんど利用しない年配の家族のために、毎月高い料金を支払ってスマホに変えるのもどうなのか?と考える気持ちも分かります。

そこで今回は、人気の格安SIMである楽天モバイルでシニア向けのスマホを検討しているあなたに、おすすめのプランや機種を紹介していきます。この記事を読めば、おじいちゃんやおばあちゃんに最適なスマホを見繕うことができます。

私は、家電量販店で携帯の販売員をしています。日頃から、シニア層のお客さんやその家族の方々の悩みを聞いている私が、おすすめの契約方法を解説していきます。

高齢者におすすめのプラン+端末はこれ!

結論から先に言うと、楽天モバイルで高齢者のスマホを持たせるなら、以下の内容で契約することをおすすめします。

項目選ぶ内容
プラン①ベーシックプラン
②プランS
上記のどちらか
回線ドコモ回線
購入タイプSIMカードのみ
SIMタイプ通話SIM
契約種別MNP契約
機種arrows M04
(アロウズ エム ゼロフォー)

上記の内容で、月額1250〜1480円(税抜)になります(端末代別)。順を追って、もう少し詳しく説明していきます。

ほとんどスマホを使わないなら「ベーシックプラン」を選ぶ

楽天モバイルには、大きく2種類のプランが存在します。それは、「スーパーホーダイ」と「組み合わせプラン」です。

上記のうち、ほとんどスマホを利用しない高齢者は「組み合わせプラン」にしてください。なぜなら組み合わせプランには、楽天モバイル最安値のベーシックプランがあるからです

・スーパーホーダイ

スーパーホーダイ月額料金
プランS(2GB)1480円
プランM(6GB)2480円
プランL(14GB)4480円
プランLL(21GB)5480円

・組み合わせプラン(オレンジ色がおすすめしているプラン)

組み合わせプラン通話SIM
ベーシックプラン1250円
3.1GBプラン1600円
5GBプラン2150円
10GBプラン2960円
20GBプラン4750円
30GBプラン6150円

ベーシックプランは、最安値である代わりにインターネットの接続スピードが遅いという特徴があります。一般のスマホユーザーであれば、使い勝手が悪いためベーシックプランを選ぶことはほとんどありません。

しかし、年配の方は基本的にスマホでインターネットを見ません。画面の大きいパソコンで調べ物をするか、そもそもインターネット自体やらないかのどちらかです。

また、老人ユーザーはスマホにアプリをダウンロードしません。60歳以上のスマホユーザーのほとんどが、最初から入っているアプリの一部しか利用していないことが分かっています。

▼シニア層のスマホユーザーの大多数が使っているのは既存アプリのみ

シニアコム.JPより引用

画像のデータにあるように、「マップ(地図)」「ニュース」「天気」の3つが年配の方が利用する三大巨頭です。これらの使い方であれば、低速でインターネット通信を行うベーシックプランでも全く問題なく利用できます

ただスーパーホーダイには、ベーシックプランに毎月200円プラスするだけで2GBまでインターネットが使える「プランS」が存在します。

▼もう一度、スーパーホーダイのプランを見てみましょう

スーパーホーダイ月額料金
プランS(2GB)1480円
プランM(6GB)2480円
プランL(14GB)4480円
プランLL(21GB)5480円

わずか200円差で、2GBインターネットが使えるのであれば「スーパーホーダイのプランSにしても良いのでは?」と思うかもしれません。

たしかにその通りなのですが、スーパーホーダイには一つだけデメリットがあります。それは、契約縛りが3年間あるということです。

楽天モバイルのスーパーホーダイは3年契約で申し込まなければ、月額料金が高くなってしまいます。一方、組み合わせプランであれば最低利用期間は1年間で済みます。

また、無駄にインターネットが使えてしまうと高齢者によっては「何をしでかすかわからない」という不安もあります。インターネットが使えてしまうことにより、詐欺被害に遭ったり有料のサービスに申し込んでしまったりする可能性もあります。

したがって、スマホの操作がおぼつかない高齢者には、ベーシックプランの方が安心してスマホを持たせることができます。

通話やネットを多少使うなら「スーパーホーダイのプランS」を選ぶ

一方、通話やインターネットを利用する場合、スーパーホーダイのプランSを選ぶといいです。スーパーホーダイは、以下の内容でスマホを利用することができるからです。

  • 10分/回以内なら通話料がかからない
  • インターネットが2GBまで快適に使える

スーパーホーダイは長電話さえしなければ通話料が発生しません(一度の通話を10分以内で抑える必要がある)。そのため、家族や知人と頻繁に通話するのであれば、スーパーホーダイの方が組み合わせプランよりも費用がかかりません。

例えば、10分通話無料オプションが付いていない場合、ひと月に合計30分間の通話を行っただけで、1200円もの追加料金が発生してしまいます。一方、スーパーホーダイであれば、一回の通話を10分以内に抑えるだけで追加料金は発生しなくなります。

また、スーパーホーダイ(プランS)はベーシックプランと違い、インターネットが2GBまで使えます。2GBあれば、例えば以下のような使い方ができます。

  • LINEやメールはほぼ気にせず使っていいレベル
  • Amazonなどのネットショッピングも気にせず使ってOK
  • Youtubeの標準画質の動画が8時間ほど見られる
  • TwitterやFacebookは「動画」や「画像」を見過ぎなければ大丈夫
  • インスタグラムやNetflixなどの動画配信サービスは常時使うには厳しい

上記の内容を見てもわかる通り、ほとんどの高齢者にとって2GBはスマホを使うにあたって充分な容量であることがわかります。MやLなどの高額なプランを選ぶ必要性は全くありません

したがって、通話やインターネットを使わせたい場合は、スーパーホーダイのプランSが最適です。

回線は「ドコモ回線」を選ぶ

格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアから電波を借りています。そのため、格安SIMを契約するときは、どの会社の電波を使うのかを選ぶ必要があります。

楽天モバイルは、ドコモとauの回線を取り扱っていますが、基本的には「ドコモ回線」にしておきましょう。理由は、単純にメリットが多いからです。

ドコモ回線とau回線の違いを以下に載せます。

内容ドコモ回線au回線
スーパーホーダイ申込可能申込不可
スマート電話申込可能申込不可
割込通話サービス申込不可申込可能
迷惑電話ストップ無料100円/月(税抜)
データシェア申込可能申込不可
3日制限なしあり(6GB)

上記の内容が理解できなくても特に問題ありません。ただ、ここで言いたいことはau回線は制限されていることが多いという事実です。

特別な理由がなければドコモ回線を選んでおきましょう。

購入タイプはSIMカードのみ

購入タイプとは、「スマホをセットで購入する」か「SIMカードのみ購入する」のかを選ぶという購入方法の話になります。

購入タイプは「SIMカードのみ」を選んでください。楽天モバイルでスマホをセット購入すると本体価格が高いからです。

詳細は端末の説明をするときに話しますが、結論からいうとAmazonで買った方がいいです。

SIMのタイプは音声通話SIM

SIMのタイプは大きく以下の3種類あります。

  • 音声通話SIM
  • データ通信専用SIM(SMSあり)
  • データ通信専用SIM(SMSなし)

この中で、一番上の音声通話SIMを選ぶようにしてください。音声通話SIMでなければ、電話番号で通話することができなくなります。

データ通信専用SIMは通話することができません。インターネットのみ利用できるSIMタイプのため、通話用のケータイを持っている人がサブで契約するときに好んで選ばれるプランです。

ほとんどスマホを使わない高齢者もいるため、中にはサブではなくメイン端末として、データSIMを検討する人もいます。しかしデータ通信専用SIMの場合、いざというときの連絡手段にLINE通話などを利用することになってしまいます

LINE通話が使えるおじいちゃん・おばあちゃんであれば問題ないかもしれませんが、電話番号が無いと緊急時に何かと不便です。そのため、高齢者にデータ通信SIMを持たせるのはオススメできません。

契約種別はMNP契約

契約種別はMNP契約(他社からの乗り換え)になります。

ほかに、新規契約という契約方法もありますが、これは電話番号を新しくつくる契約のため、番号を変えたくない場合はMNPにしましょう。

楽天モバイルで60歳以上が使うシニア向けスマホとは

続いて、格安SIMを挿すスマホの機種はどれがいいのかを解説します。おすすめは、富士通のarrows M04(アロウズ エムフォー)です

arrows M04は、ドコモのシニア向けスマホ「らくらくスマートフォン」を手がけている富士通の商品になります。シニア向けを意識して作られている商品のため、見やすさ・押しやすさ・持ちやすさが他の一般的なスマホとは段違いです

以下で、arrows M04をおすすめする理由を詳しく解説します。

arrows M04には「らくらく機能」が搭載されている

arrows M04には、「かんたんセット」と呼ばれる機能が付いています。かんたんセットとは、いわゆる「らくらくスマートフォン」のように、電話・メール・インターネット・地図などの基本機能が一目瞭然で分かる画面にしてくれる機能 です。

▼かんたんセットの画面

かんたんセットでよく使う機能を登録しておけば、「ここを押せばいいよ」と教えるだけで済むため、説明も簡単です。また、ボタンも大きくなるため、年配の方が押しやすいように配慮されています。

画面の見やすさを重視するために、AQUOS sense plusのような「画面の大きいスマホ」を年配の家族に持たせようとする人もいます。しかし、スマホのサイズが大きい場合、落として割ってしまうリスクも高くなってしまいます

したがって、ただ画面が大きいスマホよりも、画面内の文字やボタンの大きいarrows M04の方が年配のユーザーには適しています。

arrows M04には防水・防塵が付いている

また、arrows M04には防水・防塵が付いています。そのため、水がかかってしまっても、基本的に壊れることはありません。

それどころか、arrows M04は水で洗えます。実際に洗剤で洗ってみましたが、その後も問題なく動作しています。

▼arrows M04をハンドソープで洗ったときの写真

老人がスマホを壊してしまう原因として最も多いのは、落としたことによる画面破損や、トイレやお風呂に落として水没してしまうことです。しかし、arrows M04であれば、仮にトイレに落としてしまっても、綺麗に洗って使い直すことができます

スマホは折りたたみ携帯(ガラケー)ほど頑丈ではありません。画面が露出しているため、簡単に割れてしまいます。ガラケーのときのような使い方で利用すると、壊れてしまう可能性は高くなります。

特に高齢者ユーザーは、不注意によるトラブルが非常に多いです。そのため、画面破損や水没に強いというのは、高齢者が使う上で非常に有利に働きます。

arrows M04はマット仕様で持ちやすい

arrows M04は、背面がマット仕様になっています。マット仕様とは、表面の指すべりがサラサラしており、滑りにくい材質のものです。

▼arrows M04は滑り止めの効いたグリップ感です

人によっては、画面サイズが大きくて見やすい中国のファーウェイや、韓国のサムスンなどを年配向けスマホとしてオススメしている人もいますが、表面がツルツルしていたりサイズがデカすぎたりするため、落としやすいという欠点があります。

ケースなどを付ければ多少マシになりますが、もともと大きいスマホにさらにケースを付けるため、かさばってしまいます。高齢者ユーザーの握力を考慮しても、もう少しコンパクトにした方がいいです

arrows M04はコンパクトであり、前述のとおり画面が見やすいです。そのため、高齢者にとってネックなポイントとなる「画面のみにくさ」や「持ちにくさ」などを解消したつくりとなっています。

端末本体はAmazonで買った方が良い

ちなみに、端末本体はAmazonで買うことをオススメします。Amazonの方が一万円ぐらい安いです。

ただ、Amazonで買うデメリットとして、分割が組めないことが挙げられます。

クレジットカードで分割にすることもできますが、会社によっては手数料がかかってしまいます。最初の負担は大きいですが、一括で買ってしまった方がいいと思います。

さらに言うと、2019年8月21日現時点で確認する限り、楽天モバイルではarrows M04の在庫がすべて品切れ状態になっています。そのため、楽天モバイル側で在庫の調達ができない限り、スマホに関しては別で調達せざるを得ません。

したがって、楽天モバイルでは「SIMカードのみを契約」し、同時にAmazonで端末を購入しておきましょう。同時に申し込みしておけば、2つともだいたい2〜3日以内に届きます。

スマホの保証は付けるべきか

ちなみに、スマホを壊してしまったときの負担を減らす「保証サービス」には、基本的には加入しなくても問題ありません。

故障の9割を占める原因は画面破損ですが、画面が割れたとしても通話や通信には直接影響しないケースが多いからです

例えば、家電量販店でお客さんの対応をしていると、画面が割れているにもかかわらずそのまま使っている人が非常に多いことがわかります。

▼画面が割れているにも関わらず、そのまま使っている人が多い

もちろん、落としても絶対に大丈夫という保証はありません。そのため、どうしても不安な場合は付けてもいいと思います。

ただ、arrows M04はもともと頑丈な作りのスマホのため、画面破損で壊れることはほとんどありません。また、言い方は悪いですが高齢者用スマホのため、画面割れ程度であれば修理に緊急を要する必要の無いことが多いです。

したがって、基本的には壊さないように注意しながら使ってもらえば、保証に入る必要性はないと言えるでしょう。

契約に必要なもの

最後に、契約する場合に必要になるものをお伝えします。主に以下の3つになります。

本人確認書類

運転免許証や健康保険証などのことを指します。基本的には「運転免許証」がもっとも信頼性高い書類となるためオススメです。他にも、以下のような書類があれば契約できます。

  • 【1点のみでOK】運転免許証
  • 【1点のみでOK】個人番号(マイナンバー)カード
  • 【2点必要】健康保険証+(同名義の)公共料金領収書 or 住民票
  • 【2点必要】日本国パスポート+(同名義の)公共料金領収書 or 住民票

支払先情報

支払い先情報とは、「クレジットカード」や「銀行口座」などの毎月の料金の引き落とし先を決める情報のことです。

基本的には、クレジットカードであればどれでも大丈夫です。ただ、どうしてもクレジットカードを引き落とし先に設定できない場合、楽天モバイルでは銀行口座や楽天銀行デビットカードによる支払いを選ぶことが可能です。

口座振替可能な金融機関一覧
楽天銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、セブン銀行、じぶん銀行、イオン銀行、新生銀行、信用金庫 ほか

MNP予約番号

MNP(携帯会社の乗り換え)を行う場合、今の会社を抜け出すために必要なものとして、この「MNP予約番号」があります。MNP予約番号は、以下の電話にて取得可能です。

ドコモ利用中【ドコモの携帯から】151
自動音声後、4→2→#→暗証番号入力
【一般電話から】0120-800-000
自動音声後、4→2→電話番号入力→暗証番号入力
au利用中【auの携帯から】0077-75470
自動音声後、1→1→暗証番号入力
【一般電話から】0077-75470
自動音声後、1→1→電話番号入力→暗証番号入力
ソフトバンク利用中【ソフトバンクの携帯から】*5533
自動音声後、1→#→4→暗証番号入力
【一般電話から】0800-100-5533
自動音声後、1→#→電話番号入力→暗証番号入力→4

※4桁の暗証番号を間違えても、何回か入力すればオペレーターに繋がります
※自社にしつこく引き留めようとする非常にウザいオペレーターもいるので、頑張って突っぱねてください!

まとめ

ここまでの内容を踏まえて、申し込むにあたってのポイントを以下に載せます。

  1. ほとんど使わない場合、組み合わせプランの「ベーシックプラン」を選択
  2. 通話やネットを使う場合、スーパーホーダイの「プランS」を選択
  3. 回線は「ドコモ回線」を選択
  4. 購入タイプは「SIMカードのみ」を選択
  5. 機種は「arrows M04」をAmazonで購入する
  6. SIMタイプは「音声通話SIM」を選択
  7. 新規ではなく、電話番号を引き継ぐ(MNP)
  8. 保証は基本的には付けなくてもいい

このように申し込めば、月額2000円以下で家計に優しい高齢者向けのスマホが出来上がります。

以下のリンクから公式サイトへ飛び、右上の「お申し込みの流れ」という項目で手続きをすることができます。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。