「あまり電話やメールもしないし、できるだけ月額料金を安く済ませたい」
「いざというときにすぐ使える機種じゃないと不安」

このように、高齢の家族にどのような携帯を持たせるべきか悩んでいませんか?年配の家族に合った携帯を契約させることは、自分の事ではないため余計に難しいですよね。

月額料金を抑える手段の一つに格安SIMがあります。そして、格安SIMはスマホだけでなく、ガラケーで利用することもできます。そのため、「格安SIMでガラケーを使わせればいいのではないか?」と考える人は多いです。

ただ、格安SIMのガラケーには、いくつか注意すべきポイントがあります。場合によっては、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアに残った方がいいこともあります。

今回は、楽天モバイルのガラケーについて解説します。この記事を読めば、楽天モバイルのガラケーが高齢者向けかどうかを見極めることができます。また、どのように契約すればいいのかも分かります。

私は家電量販店で携帯の販売員をしています。普段から、「高齢者の携帯を何にしようか悩んでいる人」の相談を多く受けている私が、最適な契約方法を伝えます。

長電話をする高齢者には、楽天モバイルは向かない

まず、前提として長電話をする高齢者は、楽天モバイルに変えるのは止めた方がいいです。なぜなら、楽天モバイルには、通話し放題になる「無制限かけ放題プラン」が無いからです。

通常、どの携帯会社でも「30秒ごとに20円の通話料金」がかかります。ただ、各社が用意しているプランやオプションサービスに加入すれば、通話料金の負担が軽減されます。

楽天モバイルにも、通話を補助するための「楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル」と呼ばれるオプションがあります。楽天でんわ10分かけ放題は、一回の通話が10分以内であれば、何度でも通話が無料になるオプションです。

しかし、楽天モバイルには、上記以外の通話補助オプションがありません。そのため、10分以上の通話を頻繁に繰り返す場合、高額な通話料金が請求される恐れがあります

ただ、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアでは、どれだけ掛けても国内通話を無料にできる「通話し放題プラン」が存在します。

  • カケホーダイプラン(ドコモ)
  • カケホ(au)
  • 通話基本プラン+定額オプション(ソフトバンク)

それぞれ名前は異なりますが、上記のプランは完全に通話が無料です。そのため、気兼ねなく通話をしたい場合は大手キャリアのかけ放題に加入する必要があります。

例えば、私の祖母は毎日一時間近くの長電話をしているため、auのガラホ(次世代ガラケー)を持たせています。月額料金は2200円(税抜)ですが、どれだけ通話をしてもそれ以上の料金がかかることはありません。

しかし、これが楽天モバイルだった場合はどうでしょうか。

10分かけ放題のオプション付きでもっとも安い「スーパーホーダイのプランS」に加入したとしても、私の祖母の使い方では、以下のような金額になってしまいます。

【計算式】1480円(基本料)+1200円(一時間の通話料)×30日=37480円

※楽天でんわアプリを利用した場合、30秒あたり10円で利用できるため、一時間の通話料が1200円になります

必ずしも、毎日一時間通話をしているわけではありませんが、だいたい2~3万円の請求になるのは確実です。それがauのガラケーに加入することで、2200円/月(税抜)で済んでいます。

特に高齢者は、LINEではなく電話世代が多いため、通話を好む傾向があります。したがって、長電話が想定される場合は、楽天モバイルのガラケーへ乗り換えるのは見送った方がいいかもしれません。

二通りのプランから選ぶ

長電話をしない場合は、楽天モバイルで十分です。楽天モバイルにする場合、大きく分けて、以下の二つのプランが存在します。

  • スーパーホーダイ…10分以内の通話をする人向け。契約期間が長い
  • 組み合わせプラン…ネットメインの人向け。契約期間が短い

厳密にはもっと細かく異なる部分がありますが、特徴を挙げるとすれば、上記のような内容になります。2つのプランの中には、さらに細分化されたプランがいくつか存在します。

▼スーパーホーダイ

公式サイトより引用

▼組み合わせプラン

公式サイトより引用

では、高齢者の方に持たせる場合、上記のどのプランを選べばいいのでしょうか。

通話の頻度が多い場合は「スーパーホーダイ→プランS」

もし、通話の頻度がそこそこ多い場合は、スーパーホーダイのプランSを選ぶといいです。

なぜなら、スーパーホーダイには、「楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル」がプランの中に組み込まれているからです

楽天モバイルには、一回の通話を10分間だけ無料にしてくれる「楽天でんわ10分かけ放題」というオプションがあります。

本来、楽天でんわ10分かけ放題を付ける場合、850円(税抜)の追加料金を毎月支払う必要があります。

しかし、スーパーホーダイはあらかじめプランの中に「10分かけ放題」が組み込まれています。そのため、追加料金を支払わなくていい分、料金を節約することができます。

したがって、短い通話をそこそこ利用する場合は、スーパーホーダイにしましょう。インターネットはあまり使わせないようにするために、最安値のプランSにしておくといいです。

ほとんど通話をしなければ「組み合わせプラン→ベーシックプラン」

反対に、ほとんど通話をしなければ「組み合わせプランのベーシックプラン」が適しています。

なぜなら、楽天モバイルの提供する中で、もっとも安いプランがベーシックプランだからです。

基本的に、ガラケーでインターネットをたくさん使う高齢者はほとんどいません。そのため、通話もしないとなれば、所有するガラケーは「緊急連絡用」として持っているだけとなります。

普段ほとんど使わないガラケーは、もっとも低いプランで寝かせておくのが理想的です。したがって、組み合わせプランのベーシックプランに加入しておくのがいいでしょう。

らくらくホンを使うための手順

続いて、ガラケーの機種を何にするかという問題についてです。

ガラケーは、楽天モバイルでセット購入することができます。しかし、シャープの提供する標準的なガラケーしかありません。

画像の機種でも問題なければ、楽天モバイルを契約するときにセット購入するだけで良いです。

しかし、もし「らくらくホン(高齢者向けのガラケー)」を契約したい場合は、別の場所で調達する必要があります。

ドコモのらくらくホンを持っていれば、そのまま使える可能性がある

楽天モバイルはドコモの電波を借りて運営している事業者のため、ドコモの携帯をそのまま使うことができます。

そのため、ドコモのガラケーを持っているのであれば、不具合などが無い限り、そのまま楽天モバイルで使うようにしましょう。

なぜなら、同じ機種を流用した方が、操作方法を覚え直さなくても良かったり、データの引継ぎをしたりする必要がないため、圧倒的に手間がかからないからです

ただし、ドコモのガラケーなら何でもいいわけではありません。Xi(4G)と呼ばれる電波を受信できる端末でなければ対応していないため、楽天モバイルでそのまま使える機種かどうかを見極める必要があります。

以下に、楽天モバイルでも使える機種をピックアップしたため、今の機種が該当の端末かどうかを調べてみましょう。

普通に使えるF02J(らくらくホン)
P01J
SH01J
通話のみ利用可能
(ネットは利用不可)
F01G(らくらくホン)
F05G
F07F
F08F
SH07F
SH06G

「F02J」もしくは「F01G」という型番のらくらくホンであれば、そのまま楽天モバイルで使うことができます。型番は、機種のどこかに記載されています

たとえ、らくらくホンではなかったとしても、今まで慣れ親しんだガラケーをそのまま使えるメリットは大きいです。今の機種が、上記の型番に該当する端末であれば、迷わずに楽天モバイルへ流用しましょう。

メルカリなどで中古品を購入する

楽天モバイルで利用できるガラケーを持っておらず、どうしても「らくらくホン」にしたいのであれば、メルカリやAmazonなどで中古品を購入するのをおすすめします。

なぜなら、高齢者の携帯は、機種の性能や真新しさよりも、使えればいいという人が多いため、新品をわざわざ買う必要がないからです。

例えば、メルカリで「F02J」と検索するだけで、F02Jの中古品を販売しているユーザーが腐るほどいます。

この中から、保存状態の良好なものや価格が手ごろなものを選び、購入しましょう。ユーザーによっては値引き交渉にも応じてくれます。

中古品を購入したら、あとは楽天モバイルで「SIMのみ」の契約を行うだけです。

後日、届いたSIMカードを購入したらくらくホンに挿せば完了です。

まとめ

本記事の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 長電話をする高齢者には楽天モバイルは向かない
  • 通話の頻度が多い場合は「スーパーホーダイのプランS」を選ぶ
  • ほとんど通話をしない場合は「組み合わせプランのベーシックプラン」を選ぶ
  • ドコモのらくらくホン(F02JかF01G)を持っていれば、そのまま使う
  • らくらくホンを持っていなければ、メルカリなどで中古品を買う

以上の注意点を踏まえれば、楽天モバイルでガラケーを利用するにあたって、高齢者にとって最適な環境をつくることができます。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。