スマホやパソコンなどをインターネットに接続する方法のひとつにWiFi(ワイファイ)があります。

WiFiは、パソコンをインターネットに繋いだり、スマホでソフトウェアのアップデートや容量の大きなアプリをダウンロードしたりするときに必要になります。

WiFi環境を作る方法は、自宅に固定のインターネットを引くのが一般的です。しかし、持ち運びを想定している場合は「ポケットWiFi」を契約する必要があります。

ただ、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイルなどでポケットWiFiを契約すると、4600円近くの月額料金がかかります。どうせなら、できるだけ安く、手軽にWiFi環境を手に入れたいですよね。

そこで、今回は格安SIMの楽天モバイルでWiFiルーターを契約した場合、お得なのかどうか解説します。この記事を読めば、楽天モバイルでWiFiルーターを契約することが最適かどうかを判断することができます。

私は家電量販店で携帯の販売員をしています。日頃から、携帯だけでなく、WiFiルーターなどのネット環境をお客さんに提案している私が、楽天モバイルのポケットWiFiについて解説します。

楽天モバイルのポケットWiFiは「楽天のサービス利用者」にとっておトク

楽天には、楽天市場や楽天カードなどのさまざまなサービスがあります。楽天モバイルのポケットWiFiを利用すれば、普段から楽天サービスを多用している人にとっておトクな特典がつきます。

なぜなら、楽天モバイルを利用しているだけで、楽天ポイントが+2倍も貯まるからです。

▼楽天のサービスを使うと楽天ポイントの付与率が上がる

公式サイトより引用

私の場合は、買い物を楽天アプリで行うだけでなく、キャッシュ機能付きの楽天カードから引き落としをしています。

  • 楽天市場で買い物をする(1倍)
  • 楽天アプリを経由して買い物をする(+1倍)
  • 楽天モバイルを利用している(+2倍)
  • 楽天カードを所持している(+2倍)
  • 楽天カードにキャッシュ機能が付いている(+1倍)

そのため、普段の買い物を楽天市場で行うだけで、毎回+7倍のポイントが付いてきます。この還元率は、その他のポイント還元サービスと比較してもかなり高い方です

▼私の楽天アプリと楽天カード

スマホのアプリからクレジットカード経由で買い物をするだけで+7倍のポイントが付きます

例えば、楽天市場で水を購入するとします。以下の商品の場合、通常の還元ポイントは21ポイントになります。

ただ私の場合、ポイントが7倍になるため、楽天市場のアプリで上記の商品を購入するだけで、147ポイント還元されます。

楽天ポイントは1ポイント=1円のため、一回の買い物で126円分もの差が生まれることになります(147-21=126)。

このように、楽天のサービスを利用している人ほど、楽天モバイルを利用する意味は大きくなります。そのため、楽天市場を利用していたり、楽天カードを持っている人は、楽天モバイルを利用するメリットがあります。

楽天モバイルのルーターは違約金なし!しかし注意点も…

契約に付きまとう事として、「解約したときの違約金」があります。契約による縛りがあるため、なかなか契約に踏み切れずに躊躇(ちゅうちょ)してしまう人も多いです。

しかし、楽天モバイルのWiFIルーターは、違約金を気にせず契約することができます。なぜなら、楽天モバイルのデータ通信専用SIM(インターネットのみの契約)は、契約期間の縛りがないからです

例えば、楽天モバイルの音声通話SIM(通話+インターネットの契約)には、最低利用期間と呼ばれる期間が設定されています。これは、1年以内に解約してしまうと、9800円(税抜)の違約金が発生してしまうという縛りです。

さらに、スーパーホーダイと呼ばれるプランに加入した場合、最低利用期間が3年に延びる可能性があります。3年契約を選ばないと安い月額料金にできないため、多少規制が厳しくなります。

しかし、データSIM契約(インターネットのみ)では、上記の違約金は一切かかりません。つまり、どのタイミングでやめても、負担がかかることはないのです。

ポケットWiFiは、後者の「データSIM契約」に該当するため、楽天モバイルでポケットWiFiを利用する際には、気軽に契約できるというメリットがあります。

もし、あなたがSIMフリー(他社のSIMを挿しても使える状態)のWiFiルーターを持っている場合は、上記の理由から気軽に契約することができます。

ただし、ポケットWiFiを楽天モバイルで購入する場合、本体料金の負担にだけは注意する必要があります。

楽天モバイルで提供しているポケットWiFiは二つあります。一つは、少しスペックを抑えた分、価格の安い「Ateam MP01LN」、もう一つは、高いスペックで料金も高い「Ateam MR05LN」です。

本体料金は、「Ateam MP01LN」が10800円(税抜)で、「Ateam MR05LN」が21900円(税抜)になります。

この金額を、一括か分割のどちらで払うかは選ぶことができます。しかし、途中で解約したとしても、本体料金はすべて支払わなければなりません

ただ、上記のWiFiルーターはSIMフリー端末です。そのため、楽天モバイル以外のSIMカードを挿して使うことができます。

そのため、楽天モバイルで納得のいく速度や安定性が見受けられなければ、他社の格安SIMを購入したWiFiルーターに挿して、そのまま使えばいいです。そのようにすれば、購入した負担金を無駄にせずに済みます。

月額料金は安いが、インターネットをたくさん使いたい人には不向き

楽天モバイルのポケットWiFiを選ぶメリットは、月額料金の安さにあります。大手キャリアが4600円ほどの月額料金なのに対して、楽天モバイルは900円からスタートすることができます。

しかし、WiFiでインターネットをがっつり使いたい場合、楽天モバイルはあまり向いていません。

なぜなら、楽天モバイルには、高速通信でインターネットを閲覧できる利用量に制限が設けられているからです

例えば、auのポケットWiFiは、以下のような月額料金になります。

また、ワイモバイルに関しても同じような価格になります。

上記の2社の金額だけ見れば、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)やサブブランド(ワイモバイル・UQモバイル)は、月額料金が高いだけのように見えます。

しかし、上記の会社は、高速通信でインターネットを利用できる容量に制限がありません。つまり、どれだけ使ってもインターネットの速度制限がかかってしまうことがないのです(ただし、3日間で10GB以上使うと一日だけ速度制限がかかります)。

一方、楽天モバイルの場合、以下のプランから選ぶことになります。

画像の左側を見ると、3.1GBプランや5GBプランといったプラン名が書かれています。これは、一ヶ月の高速通信でインターネットが利用できる使用量を表しています。

つまり楽天モバイルでは、選んだプランによって、快適にインターネットを利用できる使用量に制限が設けられてしまいます。

上記のプランに書かれた数値以上のインターネットを使うと、「速度制限」と呼ばれる規制がかかってしまいます。速度制限がかかると、インターネットの閲覧速度が極端に遅くなり、使い物にならなくなります

そのため、気兼ねなくインターネットを使いたい場合は、楽天モバイルのポケットWiFiは見送ったほうがいいかもしれません。

一方、少し外で調べ物をしたり、仕事で書類をアップロードしたりする程度の使い方であれば、月額料金を優先して楽天モバイルに変えるのはアリです。

回線の繋がりやすさは良いが、速度はもっと速い会社がある

では、実際に楽天モバイルでポケットWiFiを利用するとき、回線の安定性や速度はどの程度のものなのでしょうか。

まず、繋がりやすさという部分については問題ありません。なぜなら楽天モバイルは、ドコモの電波を利用しているため、ドコモの繋がる場所であれば、基本的にはインターネットに繋がるからです

では、インターネットのスピードに関してはどうでしょうか。アプリで測定すると、楽天モバイルのスピードは以下のようになります(ドコモスピードテストアプリで測定)。

上の画像の速度であれば、動画やゲームなどの高負荷のかかる作業でも、問題なく利用できます。ただ、同時につなげて快適に動作ができるのは2~3台までです。

それ以上は、回線が落ちてしまったり、速度が極端に遅くなったりしてしまうため、あまりオススメできません。そのため、繋げ過ぎには注意する必要があります。

楽天モバイルよりも速度が早い会社とは

インターネットのスピードに関しては、もっと速度の速い会社があります。それは、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイルの5社になります。

なぜなら、格安SIMは大手キャリアの電波を間借りしているため、どうしても回線速度は大手キャリアに劣ってしまうからです。

ワイモバイルとUQモバイルは、大手(KDDIとソフトバンク)が直接運営しているブランドであるため、大手キャリア並みのスピードが出ます。

つまり、上記の5社には、どう頑張っても回線のスピードで勝つことはできないということです。

▼auと楽天モバイルの回線速度の比較

ただ、楽天モバイルであっても複数台に繋げなければ、動画やゲームなどの高負荷な作業も問題なく行えます

そのため、パソコン1台やスマホ1台に繋げる程度に留めれば、月額料金が圧倒的に安く利用できるのは、楽天モバイルの方になります。

まとめ

格安SIMの中からポケットWiFiを選ぶ場合、その格安SIM事業者のサービスを利用しているかどうかが、ひとつの判断基準になります。

楽天モバイルに関しては、楽天市場や楽天カードなど、楽天が提供しているサービスを普段から利用しているユーザーほど、楽天モバイルのWiFiルーターを契約する意味があります。

また、楽天モバイルのデータSIM契約(インターネットのみの契約)では、違約金は一切発生しないため、試しに使ってみるにはもってこいです。

しかし、ルーターの本体料金はかかるため、あらかじめ準備しておくか、楽天モバイルで購入するルーターを使い回すことで、無駄な購入を減らしましょう。

ただし、楽天モバイルの月額料金は安いものの、無制限でインターネットを快適に使えるわけではありません。

そのため、速度制限のかからないネット使い放題のプランに加入したい場合は、大手キャリアかワイモバイルなどのサブブランドを契約する必要があります。

大手キャリアの方が、ネット使い放題で速度や回線の安定性も高いため、楽天モバイルは品質において、一歩劣ってしまうのは否めません。

しかし、楽天モバイルであっても、複数台につないだりしなければ、そこそこ快適に利用できます。したがって、がっつり使うわけでなければ、月額料金の安い楽天モバイルでも問題ありません。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。