楽天モバイルは格安SIMの中で、トップクラスの人気があります。他ユーザーのレビューを見ても、評判の良さがそこそこ見受けられます。そのため、楽天モバイルを検討している人は多いです。

とはいえ、「使い慣れた大手キャリアから離れ、楽天モバイルに切り替えても大丈夫なのか」「実際のところ楽天モバイルってどうなの?」と不安になる気持ちも分かります。

当然ですが、人によって「楽天モバイルに変えるべき人」と、「変えない方がいい人」が存在します。この記事を読めば、あなたが楽天モバイルに切り替えても問題ないかどうかを知ることができます。

私は家電量販店で携帯の販売員をしています。携帯の契約について日頃から多くの相談を受けている私が、あなたにとって最適な契約手法を提案します。

楽天モバイルのデメリット1「ピーク時のネットの通信速度が遅い」

楽天モバイルに限った話ではありませんが、格安SIMは全般的にインターネットの通信速度が低下する時間帯が存在します。それは、以下のような時間帯です。

  • 朝の7~8時ごろ
  • 昼の12~13時ごろ
  • 夜の7~8時ごろ

上記の時間帯では、インターネットの速度が著(いちじる)しく低下します。なぜなら上記の時間帯は、スマホユーザーがもっともインターネットを多用し、回線が非常に混雑するピークタイムだからです

調べ物をしたり、ニュースやブログを見たりするような使い方であれば、少しページを開くまでの時間が長いと感じるものの、とりあえず使うことはできます。

しかし、動画やゲームといった高負荷な作業を行う場合、ピークタイムでは使い物になりません。

実際に、お昼の時間帯にYoutubeを視聴してみましたが、以下の動画のようにまったく読み込みがされない状態が続きます。

そのため、動画やゲームなどを「会社の昼休み」や「お茶の間の時間帯」に使いたいと考えている場合、楽天モバイルである以前に格安SIM自体が不向きとなります。

ただし、最近では会社や自宅にWi-Fi(無線のネット環境)が備わっていることが多いです。Wi-Fiを受信させてスマホを利用すれば、ネットのスピードはWi-Fiに依存するため、問題なく使うことができます

楽天モバイルのデメリット2「通話時間無制限のかけ放題プランが無い」

楽天モバイルは、長電話をする人には向かない格安SIMです。なぜなら、楽天モバイルには、長電話が無料になるプランやオプションが無いからです。

具体的に、楽天モバイルの通話料金はどのようになっているのかを以下で説明します。

楽天モバイルで通話をすると、30秒あたり20円の通話料金が加算されます。ただ、「楽天でんわ」と呼ばれるアプリを介して通話をすることで、半額の10円/30秒で利用することができます。

電話番号はそのまま使える

また、上記のアプリを利用しつつ、プラス850円/月を支払うことで「楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル」というオプションに加入できます。

上記のオプションに加入すれば、一度の通話が10分以内であれば無料で通話をすることができます。ただ、10分以上通話をした場合、10円/30秒の追加料金がかかります。

通話の頻度は多いけど、一度の通話が長くなることが少ないといった場合、上記のオプションで十分です。

また、最近ではLINEで通話を済ませる人も増えています。そのため、仕事でどうしても長時間の通話が必要な人以外は、長電話のサービスが無くても別段困ることはないでしょう。

楽天モバイルのデメリット3「スーパーホーダイの契約期間が長い」

また、楽天モバイルは「頻繁に他社への乗り換えを検討している人」には向かないです。なぜなら、楽天モバイルのスーパーホーダイと呼ばれるプランを選ぶと、最大3年間の契約縛りがあるからです。

本来、格安SIMの特徴として、契約の縛りがゆるいというメリットがあります。

例えば、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアは、「2年間の更新契約」と呼ばれる契約内容になっています。2年の契約が満了しても、またすぐに2年契約が自動的に結ばれてしまいます。

上の画像のように、2年と2年の間に2か月間だけ存在する「更新月」と呼ばれるタイミング以外に乗り換えを行うと、9500円(税抜)の違約金がかかってしまいます。

一方、格安SIMは「1年間の最低利用期間」という契約方式が採用されているケースが多いです。最低利用期間は更新契約と違い、契約期間を満了したあとは、いつ解約しても違約金がかからないというメリットがあります。

しかし、楽天モバイルのスーパーホーダイと呼ばれるメインプランに加入した場合、上記の最低利用期間が最大で3年間まで延びる可能性があります。

▼スーパーホーダイ プランS(2GB)の場合(表内はすべて税抜き)

最低利用期間月額料金
3年で設定1480円
2年で設定1980円
1年で設定2480円

上記のように、最低利用期間に応じて月額の料金が変動する仕組みになっています。1年契約という選択肢もありますが、月額料金が他の格安SIMと比較すると、だいぶ高くなってしまいます。

また、スーパーホーダイに加入するときは、3年契約に加入しないとメリットがないため、必然的に3年契約を選択する流れになります。

したがって、すぐに別の会社に乗り換えたり、試しに契約したりといった気軽さを求めていない人だけ、楽天モバイルを検討してください。

楽天モバイルのデメリット4「3G端末には対応していない」

いま使っているスマホを、そのまま楽天モバイルで使いたいという人は多いです。実際に、楽天モバイルでは、他社のスマホを流用して契約することができます。

しかし、持っているスマホが非常に古い機種の場合、楽天モバイルで利用することができない可能性があります。

なぜなら、楽天モバイルは3G(一昔前に主流だった電波)に対応していないからです。今では、次世代の4Gという電波が主に利用されています。

例えば、ドコモから2011年に発売されたSO-02Cという機種は、FOMA(3G回線)の電波のみしか受信することができません。そのため、SO-02Cは楽天モバイルで使うことができません。

ドコモの機種であれば、型番(SO-02Cといった機種の型式)の最後が「A~C」となっているものは、ほぼ使えないと思っていいです。ドコモの場合、最後のアルファベットが機種の世代を意味しています(Zに近づくほど最新機種)。

ドコモはDシリーズから、順々にXi(4G回線)に対応するようになったため、DかEのシリーズあたりから楽天モバイルでも使えるようになります。具体的には、2013年よりも前に発売している機種はかなり微妙だと思ってください

ただし、そもそも古い機種はすぐガタがきます。そのため、古い機種の流用自体を私はあまりおすすめしていません。

今は、新しい機種でも安価で購入できますし、楽天モバイルは機種のラインナップが他社よりも豊富です。こだわりがあれば別ですが、そこまで機種にこだわらないのであれば、契約時に安い機種を一緒に買った方がいいかもしれません。

楽天モバイルのデメリット5「キャリアアドレスが使えなくなる」

大手キャリアから格安SIMに切り替えるとき、ネックになるポイントとして今まで使っていたキャリアのメールアドレスが引き継げないということが挙げられます。

なぜなら、携帯の会社が変わってしまうため、以下のドメインが消滅してしまうからです(以下のドメインは一例です)。

  • @docomo.ne.jp(ドコモドメイン)
  • @au.com(auドメイン)
  • @ezweb.ne.jp(auの昔のドメイン)
  • @vodafone.ne.jp(ボーダフォンからそのまま使っている人)
  • @softbank.ne.jp(ソフトバンクドメイン)
  • @i.softbank.jp(ソフトバンクiPhone利用者限定)

そのため、上記の携帯会社が提供しているメールアドレスを使っている場合、アドレスを登録しているアカウントの変更や、メールのやり取りをしていた人にアドレスの変更をお知らせする必要があります

ただ、最近はメールではなく、LINEでやり取りをする人が増えてきました。そのため、メールに執着する人はあまり多くありません。キャリアメールが無くなると困ってしまうのは、以下のケースが多いです。

  • 会社や学校のメーリングリストに登録している
  • AmazonやFacebookなどのアカウントサービスに登録している

しかし、以上の2点においても、あまり問題にはなりません。

なぜなら、会社や学校のメーリングリストなどは、該当機関にアドレスの変更を伝えるだけで変えてくれます。また、アカウント登録においても、最近では電話番号の認証登録などもできるようになったため、アドレスが変わってしまっても、あとで変更することができます。

したがって、あなたが思っているほど、アドレスの変更は面倒なことではありません

新設するアドレスはフリーメールがオススメ

一応、楽天モバイルは楽天モバイル専用のキャリアアドレスを新しく作ることができます。ただ、どうせ作るならフリーメール(gmailやyahooメール)の方がおすすめです。

なぜなら、また携帯会社を切り替えるときに、いちいちアドレスの変更をしなくて済むからです。また、それ以外にもフリーメールのメリットは多いです。以下にキャリアメールとフリーメールの特徴をまとめています。

キャリアメールフリーメール
契約系使える使えないときもある
アドレス数1つのみ無制限に作れる
利用できる端末携帯のみ携帯・パソコンなど
キャリアとの
やり取り
可能できないこともある
乗換え時の変更必要不要
料金携帯料金に
含まれる
無料

上の表のように、アドレスがたくさん作れたり、パソコンからもメールの送受信ができたりと多くのメリットがあります。しかも、どれだけ作っても無料です。

デメリットとしては、契約ごとに量出来ない場合があったり、キャリアメールとのやり取りができない場合があったりといったことがあります。

ただ、先ほども述べた通り、やり取りはLINEで済ますことができます。また、最近では、フリーメールでも問題なく契約関連に利用できるようになってきているため、問題ありません。

私も、仕事用・プライベート用といった感じでフリーメールをいくつか使い分けています。フリーメールであれば、迷惑メールが来ても、新しく作ればいいため気楽に利用できます。

楽天モバイルのデメリット6「au回線は冷遇されている」

楽天モバイルは、いままでドコモの電波のみを使っていましたが、2018年の10月からauの電波が使えるようになりました。

しかし、 結論から言うと、楽天のau回線はサービスが開始されてから間もないため、サービス自体が成熟していません。そのため、現状、au回線にするメリットはほぼ皆無です

ざっとまとめると、ドコモ回線とは以下のような違いがあります。

  • スーパーホーダイプランが選べない
  • auは「SMS無し」のプランを選べない
  • マルチSIMが届く
  • au端末を使う場合でも、SIMロック解除が必要
  • 3日間制限がある
  • データシェアができない
  • 機種のラインナップが少ない
  • テザリングに非対応

デメリットが多すぎるため、詳細は割愛します。いまのところは、わざわざ好き好んでau回線にする必要性はないと考えてください。

ただ、KDDIと楽天は業務提携を結んでいるため、今後の改善は大きく見込まれます。いまは時期尚早のため、au回線についてはもう少し様子を見ましょう。

まとめ

楽天モバイルは人気の高い格安SIMですが、以上のようにデメリットもそこそこあります。もう一度まとめると、楽天モバイルには以下のような欠点があります。

  • ピーク時の通信速度が遅い
  • 通話が無制限のかけ放題プランは無い
  • 契約期間が最長3年間
  • 古すぎる機種は楽天モバイルでは使えない
  • キャリアのメールアドレスは消失する
  • いまのところau回線にするメリットはない

ただ、楽天モバイルというより、格安SIM全般に言えることが多いです。

また、楽天モバイルにはデメリットをしのぐメリットが多く存在します。特に、楽天市場や楽天カードなどの楽天に関するサービスを日頃から利用しているのであれば、楽天モバイルで受けられる恩恵は非常に大きなものとなります。

だからこそ、格安SIMの中で一番選ばれている会社となっています。

本記事で説明した楽天モバイルのデメリットを欠点と感じず、なおかつ、楽天サービスを多用している人には、十分に検討の余地があるでしょう。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。