スマホの月額料金を節約するために、格安SIMを契約したいと考えている人は多いです。しかし、格安スマホへ機種変更を行うとき、障害となるポイントのひとつに「LINEの引き継ぎ」があります。

あなたも、スマホの機種を変えるにあたり、LINEの「連絡先・購入したスタンプ・トーク履歴」などを引き継げるのか不安でここへ来たのだと思います。そのような不安要素を抱えたまま、スマホの契約に踏み切ることはできません。

そこで、大手携帯会社のスマホやガラホからiPhoneへ乗り換えるにあたって、LINEの引き継ぎ設定をどのように行えば良いのかを解説します。

これを読めば、格安スマホに変えた後になって「LINEが引き継げなかった!」と後悔することはなくなります。そのため、必ず本記事の内容を理解してから格安SIMの契約を進めてください。

iOSとLINEを最新のバージョンにする

LINEも含め、データの移行を行うには、事前準備がとても大切になります。その第1段階として、まずは、iOS(iPhone内のシステム)とLINEを最新の状態にしておく必要があります。

なぜなら、旧端末と新端末でシステムを同じ状態にしておかないと、正しくデータが引き継げない場合があるからです

例えば、私が携帯の販売員として、お客さんのLINEデータを移行したときに、お客さんのLINEデータを抹消させてしまった事件がありました。

原因は、iOS9というバージョンでバックアップしたトーク履歴を、iOS10のiPhoneに引き継ごうとした際に、バージョンの互換性が合わずエラーになってしまったのです。

このように、旧端末と新端末で、iOSやLINEのバージョンが違う状態のまま引き継ぎ操作を行ってしまうと、データを移すことができないばかりか、前のデータそのものを消してしまう可能性さえあるのです

もちろん、お客さんにはこっぴどく叱られましたし、消えたデータを復元することもできませんでした。今ではそのような失敗は犯しませんが、お店任せにしていると、素人スタッフにデータを消されてしまう可能性があります。

そのため、大切なデータは自分でしっかりと管理をするべきです。これから、データを正しく引き継ぐための手順を踏んで伝えます。他人任せにせずに、自分の力でやってみてください。

【iOSアップデートの手順】

  1. 「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」が未接続になっていないかを確認
  2. 未接続の場合、Wi-Fiに接続する
  3. ソフトウェア・アップデート画面まで進む
  4. 「今すぐインストール」をタップ

・「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」が未接続になっていないかを確認

・未接続の場合、Wi-Fiに接続する(その1)

・未接続の場合、Wi-Fiに接続する(その2)⇒接続後、左上の「設定」を押す

・ソフトウェア・アップデート画面まで進む(最新になっていれば、以下の操作は不要)

・「今すぐインストール」をタップ

続いて、LINEのアップデートも行います。

  1. 【LINEアップデートの手順】
  2. 「App store」を開く
  3. 「アップデート」をタップ
  4. LINEの横にある「アップデート」をタップ

完了したら、「開く」に表記が変わる

まずは、このようにしてiOSとLINEを最新の状態に更新しておきましょう。

アカウントを作る

LINEを引き継ぐためには、アカウントと呼ばれるものを取得しなければなりません。アカウントとは、メールアドレスとパスワードで構成された会員証のようなものです。

そして、このアカウント作成は必ずスマホの契約前に行ってください

なぜなら、前の端末にWi-Fi機能(無線でネットに接続する技術)が付いていない場合、契約が終了すると、旧端末でインターネットに繋ぐことが二度とできなくなるからです。

例えば、ガラホ(中身がスマホに近いガラケー)には、Wi-Fi機能が付いていない機種がいくつかあります。WI-Fi機能とは、無線でネットに接続できる機能のことを言います。これがあれば、契約が切れている端末でも、インターネットに接続することができます。

逆に言えば、Wi-Fi機能がついていない端末は、契約が切れてしまったら最後、二度とインターネットに接続できなくなることを意味します。インターネットに繋がっていなければ、契約後にアカウントを作ることはできません。

また、ガラホではなかったとしても、「前のスマホのWi-Fi機能が不具合で利用できない」というように、トラブルは常に潜んでいます。

事前にアカウントを作っておけば、Wi-Fi機能が付いていなかったとしてもデータの引き継ぎに支障は出ないため、必ず先に作っておきましょう。

それでは、アカウント作成手順を以下で説明します。

【LINEアカウント作成の手順】

  1. 「LINE」を開く
  2. 「設定(歯車のようなマーク)」をタップ
  3. 「アカウント」をタップ
  4. 「メールアドレス」をタップ
  5. 登録したいメールアドレスとパスワードを入力し、「登録」をタップ
  6. 入力したアドレス宛に認証番号が届く
  7. 届いた認証番号を入力し、「メール認証」をタップ

・「LINE」を開く⇒「設定(歯車のようなマーク)」をタップ

・「アカウント」をタップ⇒「メールアドレス」をタップ

・登録したいメールアドレスとパスワードを入力し、「登録」をタップ

・入力したアドレス宛に認証番号が届く⇒届いた認証番号を入力し、「メール認証」をタップ

上記のやり方で、LINEアカウントを作ることができます。これさえ登録しておけば、連絡先一覧や購入したスタンプなどは引き継ぐことができます。

Facebookアカウントを紐付ける

もし、データSIM(インターネットしか使えない契約)でスマホを利用している場合、電話番号を持っていないことになります。

先ほどのLINEアカウントは、電話番号がないと作ることができません。そのため、データSIMからLINEの引き継ぎを行う場合、Facebookアカウントと紐づける方法があります。

Facebookアカウントでデータを引き継ぐのであれば、まずはFacebookアカウントを作る必要があります。

それでは、Facebookアカウントの作成手順を紹介します。

【Facebookアカウント作成の手順】

  1. Facebookで検索
  2. 一番上のFacebook公式サイトへアクセス
  3. トップページで、氏名・アドレス・パスワード・誕生日・性別を入力する
  4. 「アカウント登録」を押す

引き継ぎのためだけにFacebookアカウントを作る場合、ここで入力する氏名などは適当で構いません。また、すでにFacebookを利用しているのであれば、上記のアカウント作成の手順は飛ばしても問題ありません。

アカウントを作ったら、続けてFacebookアカウントとLINEを連携させます。

【FacebookアカウントとLINEの連携手順】

  1. 「LINE」を開く
  2. 「設定(歯車のようなマーク)」をタップ
  3. 「アカウント」をタップ
  4. 「Facebookを連携する」をタップ
  5. 「Facebookアプリでログイン」もしくは「電話番号またはメールアドレスでログイン」をタップ
  6. 後者を選択した場合、アドレスとパスワードを入力し、「ログイン」をタップ
  7. 「○○(Facebookネーム)としてログイン」をタップ
  8. 「連携解除」になっていることを確認

・「LINE」を開く⇒「設定(歯車のようなマーク)」をタップ

・「アカウント」をタップ⇒「Facebookを連携する」をタップ

・「Facebookアプリでログイン」もしくは「電話番号またはメールアドレスでログイン」をタップ

あとは、新しいスマホでFacebookと連携するだけです。先ほど決めたアドレスとパスワードを入力するだけで連携できます。

ただし、LINE outという機能は電話番号による認証操作が必要のため、Facebookアカウントの登録だけでは利用できません。注意しましょう。

トーク履歴のバックアップを取る方法

ここまで説明してきた方法では、連絡先一覧や購入コンテンツ(スタンプなど)は引き継げても、トーク履歴までは引き継ぎできません。もし、トーク履歴の引き継ぐ場合は、「iCloud drive(アイクラウド ドライブ)」と呼ばれる機能を利用する必要があります。

iCloud driveを起動する

まずは、iCloud driveをオンにしなければなりません。iCloud driveを使うためには、Apple IDでサインインし、iCloudというサービスを起動させる必要があります。

名前が表示されていなければ、サインインをする必要があります。以下にiCloud driveを起動させるまでの手順を解説します。

【iCloud driveを起動するまでの手順】

  1. 「iPhoneにサインイン」をタップ
  2. アドレス(ID)とパスワードを入力して「次へ」をタップ
  3. 別の端末に表示される確認コードを入力する
  4. 確認コードが表示されない場合は、「コードが届いていない場合」を入力
  5. 「○○○-○○○○-○○○○(電話番号)へコードを送信」をタップ
  6. iPhoneのパスコードを入力する(設定していない場合は無し)
  7. 「結合」をタップ(どちらにしてもLINEには影響しない)
  8. アカウント名に自分の名前が表示されればサインイン完了
  9. iCloud driveをオンにする
  10. iCloud drive内のLINEをONにする

・サインイン⇒アドレス・パスワードの入力

・確認コードの入力

・コードが届かない場合の対処

・Apple IDのサインインまで

・iCloud driveをオンにする⇒iCloud drive内のLINEをONにする

これで、iCloud driveの準備は完了です。

iCloud driveにトーク履歴のバックアップをとる

続いて、iCloud driveにLINEのトーク履歴を保存します。以下にやり方を記載します。

【iCloud driveにトーク履歴を保存する手順】

  1. 「LINE」を開く
  2. 「設定(歯車のようなマーク)」をタップ
  3. 「トーク」をタップ
  4. 「トークのバックアップ」をタップ
  5. 「今すぐバックアップ」をタップ

・「LINE」⇒「トークのバックアップ」まで

・バックアップ完了まで

これで、アカウントからトークの引き継ぎまでの準備は終わりです。このあとは、いよいよ機種を新しいスマホに切り替えた後に行う引き継ぎ作業になります。

引継ぎ先のiPhoneで行うこと

最後に、引き継ぎ先のiPhoneで、保存したLINEのデータを復元します。以下の手順に従って復元をしてください。

【LINE復元の手順】

  1. App storeでLINEを再ダウンロードする
  2. 「LINE」を開き、ログインをタップ
  3. アドレス・パスワードを入力し、「OK」をタップ
  4. 以前のLINEが利用できなくなることに同意して「OK」をタップ
  5. 紐付けされた電話番号を入力し、「番号認証」をタップ
  6. SMS認証の送信を了承し、「OK」をタップ
  7. 送られた認証番号を入力し、「次へ」をタップ
  8. 「トーク履歴をバックアップから復元」をタップ
  9. 「年齢確認をしない」をタップ
  10. 連絡先リストと、トーク履歴が引き継がれているか確認

・LINEの再ダウンロード⇒「LINE」を開き、ログインをタップ

・アドレス・パスワードを入力し、「OK」をタップ⇒もう一度「OK」をタップ

・紐付けされた電話番号を入力し、「番号認証」をタップ⇒「OK」をタップ

・送られた認証番号を入力し、「次へ」をタップ

・「トーク履歴をバックアップから復元」⇒「年齢確認をしない」

・連絡先リストと、トーク履歴が引き継がれているか確認

これで、新しいiPhoneへLINEのデータを引き継ぐ方法は以上です。途中の「年齢確認」は、データを引き継ぐうえでは特に気にしなくても問題のない項目です。そのため、ここでは無視をして構いません。

LINEのパスワードが分からないときにするべき事

もし、機種を変えたあとに、パスワードが分からなくなってしまって引き継ぎが出来ない場合、パスワードを作りなおすことで解決します。

パスワードの変更は旧端末で行います。以下の手順でパスワード変更を行ってください。

【手順】

  1. 「LINE」を開く
  2. 「設定(歯車のようなマーク)」をタップ
  3. 「アカウント」をタップ
  4. 「パスワード」をタップ
  5. 指紋認証もしくはiPhoneに入るときのパスコードを入力する
  6. 新しいパスワードを設定する
  7. 「OK」をタップ

・「LINE」を開く⇒「設定(歯車のようなマーク)」をタップ

・「アカウント」をタップ⇒「パスワード」をタップ

・指紋認証もしくはパスコードを入力する⇒新しいパスワードを設定する

LINEの場合、パスワードの再設定をするにあたって認証作業などを行う必要はありません。そのため、上記の手順に従えばすぐにパスワードを変更することができます。

Android⇄iPhone間はトーク履歴を引き継げない

ちなみに現状がAndroidの場合、iPhoneにトーク履歴を引き継ぐことはできません。なぜなら、トーク履歴はデータ量が大きいため、それぞれ専用のシステムを利用しなければ引き継ぐことが出来ないからです

ただ、テキスト(文章)だけであれば、テキスト形式にして保存しておくことができます。以下にやり方を記載します。

【LINEのトーク履歴をテキスト形式で保存する方法】

  1. 保存したいトーク先を選ぶ(個人もしくはグループ)
  2. 右上の∨マークをタップ
  3. 「設定」をタップ
  4. 「トーク履歴を送信」をタップ
  5. 「メール」をタップ
  6. 宛先を決めて送信する

・トーク履歴を選び、「∨マーク」をタップする

・「設定」をタップ⇒「トーク履歴を送信」をタップ

・「メール」をタップ⇒宛先を決めてメールを送信

以上の作業で、送信先にテキストファイルが送られます。送られたファイルの中身はこのようになっています。

このテキストファイルは、パソコンだけでなく、スマホやタブレットでも見ることができます。Android⇆iPhone間の移行で、トーク履歴の中身を失いたくない場合は活用してみてください。

まとめ

LINEのデータを移行するためには、事前の準備が鍵を握ります。まずはアカウントの作成が必要になります。

Facebookアカウントを利用することでも引き継ぐことができますが、一部の機能が利用できなくなるなどの支障があるため、できる限り電話番号による紐付けを行ってください。

LINEアカウントを作り、アドレスとパスワードを把握しておけば、とりあえず引き継ぎの事前準備は整います。

しかし、アカウント設定だけではトーク履歴を引き継ぐことはできません。トーク履歴を引き継ぐのであれば「iCloud drive」を利用しましょう。

また、機種変更後にLINEのパスワードが分からなくなってしまった場合、旧端末でパスワードの変更をすることが可能です。

AndroidからiPhoneへトーク履歴を引き継ぐことはできないため、トークを残しておきたい場合は、テキスト形式にして保存しておきましょう。

本記事に書いてあることを実践すれば、LINEデータを安全に引き継げます。格安SIMへの乗換えの障害となるデータ移行を克服することで、安心して新しいスマホへの乗換えをしてください。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。