jetfon(ジェットフォン)は、日本の通信機器メーカー会社であるMAYA SYSTEM(マヤシステム)が2018年8月28日に発売したスマートフォンです。

jetfonの特徴は、日本だけでなく、世界100カ国以上の海外に行ってすぐに利用することができる「クラウドSIM」という仕組みです。このシステムがあれば、世界各国で自動的にインターネットを接続してくれるようになります。

海外では、現地のSIMカードを挿したり、レンタルWi-Fiルーターなどを借りたりする人が多いです。しかし、いちいち空港などで、スマホをインターネットに接続できるようにするための手続きを交わさなければなりません。

jetfonはそのあたりの手間を省くことが可能となる商品です。海外へ渡航することが多いのであれば、必需品とは言わないまでも、便利であることは間違いないでしょう。

ただ、実際に購入してまで必要なのかどうかが気になるところではないでしょうか。

そこで今回は、私がベトナムに小旅行へ行った際にjetfonを利用した内容を、レビューを交えて記載していきます。この記事を読めば、あなたにとってjetfonが必要のある端末かどうかが分かります。

クラウドSIMとは何か

最近では、いろいろなところで「クラウドサービス」という言葉を耳にすることが多くなりました。ただ、そもそもクラウドサービスとは何か知っているでしょうか。

クラウドサービスを説明する場合、「クラウドサービスではないもの」と比較すると分かりやすいです。例えば、「Excelやパワーポイントなどで作ったファイルを自分のパソコンのフォルダに保存する」という行為はクラウド機能を利用していないことになります。

しかし、保存先が自分のパソコンではなく、「googleドライブ」や「iCloud」といった第三者が提供するインターネット上のスペースに保存する行為はクラウド機能を利用していることになります。

クラウドサービスであれば、一つのパソコンにデータが保存されているわけではないため、他のパソコンやスマホなど、インターネットに接続できる端末であれば、どこからでもデータを引き出すことができます。

また、クラウドサービスは、ネット上にデータを保存できるだけのサービスではありません。例えば、インターネット上にアプリケーションなどを用意しておき、ユーザーがどの端末からでもそのサービスを使うことができるというのもクラウドサービスです

つまり、パソコンやスマホ本体に内蔵しているものではなく、インターネット上にあるサービスを、権限(IDやパスワードなど)を持った人間が、いつ・どこから・どの端末でも使うことができるサービスがクラウドサービスとなります。

クラウドSIMはクラウドサービスのSIMカード版

前述の内容を踏まえると、クラウドSIMとは、MAYA SYSTEMが保有する世界各国の現地SIMカードをクラウド化しており、jetfon(ジェットフォン)から、誰でもその現地SIMカードに即座にアクセスできるようになっているサービスとなります。

あらかじめ、データ使用量と期間が定められたプランがあるため、選んだプランの金額分だけMAYA SYSTEMへお金を支払うことで、規定の日数・データ容量の中でインターネットを利用できるようになります。

このシステムがあれば、わざわざ現地のSIMカードを買ったり、モバイルWi-Fiルーターを借りたりする必要がなくなるため、渡航時の手間を大幅に削減することができます。

利用前の設定と注意点

では、どのように海外でインターネットを使えるようにするかを説明します。まず、以下の手順で操作を進めます。

  1. 「Glocal Me」と書かれたアプリを起動する
  2. 「海外用プラン」を選択する
  3. 自分の行きたい国を選ぶ
  4. プランを選ぶ
  5. 「購入」を押す

・「Glocal Me」→「海外用プラン」

・検索で自分の行きたい国を探す→プランを選ぶ

JPYは日本円のことです。例えば、JPY1880.00と書かれていた場合、1880円という意味になります。

・「購入」を押す

支払いはクレジットカード決済になります。PayPalを登録して自分のクレジットカードから引き落としを行ってください。

私の場合、ベトナムへ行く予定だったため「海外用プラン」→「ベトナム」と押していき、3GBデータパック(30日間)を選びました。すると、購入済みプランという項目に先ほど購入したパックが追加されており、右端に有効化というボタンが出現します。

この有効化を押すとスタートします。ただし、出発前までは「有効化」のボタンは押さず、直前でストップしておいてください。

なぜなら、選べるプランには有効期限が定められているため、早い段階でプランを有効化してしまうと、現地で使える日数が減ってしまうからです。ただ、有効化するためには、インターネット環境化で行わなければならないという注意点があります。

有効化はWi-Fi環境下でなければ行えない

実は、購入したパッケージを有効化するためにもまた、インターネットに繋いだ状態でなければなりません。私はそのことを知らず、有効化せずにそのまま現地へ行ってしまいました。

現地についてから有効化しようとしても「インターネット接続状況を確認してください」というエラーが出てきてしまい、まったく接続できません。

結局、ホテルの無料Wi-Fiにjetfonを繋いでからもう一度接続したところ、有効化に成功しました。このように、有効化するためにはインターネットとの接続環境が必要なようです。そのため、日本を出発する直前か現地のフリーWi-Fiを利用するなどして有効化する必要があります。

ただ、現地では自由に使えるWi-Fiにたどり着くのも一苦労な場合があるため、日本を出発する前にやっておくのがもっともスムーズです。

おすすめのケース・カバー

万が一、「海外に持っていったらスマホを壊してしまった!」というようなことがないように、ケースやカバーは付けておくべきです。特に、jetfon(ジェットフォン)は、本体がかなり滑りやすいため、丸裸で持っていると滑って落とす可能性があります。そのため、ケースは必須と考えておくべきでしょう。

ケースは、主にハード・ソフト・シリコンという材質に分かれます。この中で、おすすめはソフトケースになります。特に、シリコン素材は決して選ばないようにしてください。なぜなら、シリコンはブヨブヨした素材のため、ポケットなどから取り出しづらくなるからです。

今回のベトナムでは、ストラップホールが付いているケースが欲しかったため、あえて私はシリコン素材のカバーを付けて行きました。しかし、海外ではタクシーの手配や翻訳アプリ、地図など、日本以上にスマホを多用する機会が多く、その際にポケットから取り出すときに毎回引っかかって取れないのはかなりのストレスでした。

また、ハードケースも悪くはないのですが、滑りやすいものが多く、ポケットから出すときに落とす危険があります。

海外では、道を尋ねるときや、金額の提示、翻訳アプリなど、とっさに使わなければならないシチェーションが出てきます。そのようなときに、スッと取り出せる容易さと滑り止めの効果が期待できるカバーが重要になってきます。

そうなってくると、耐衝撃に優れ、かさばらないシンプルな作りのソフトケースか、画面保護に優れた手帳型のケースがおすすめです。jetfon(ジェットフォン)のケースは、手帳式がほとんどのため、選ぶとしたら手帳型のカバーになるかと思います。

ただ、もともとサイズが大きいうえに手帳型ケースの厚みが増してさらに大きくなるため、カード類が収納できるケースはやめておいた方がいいです。海外では、盗難なども注意しなければならないため、盗まれたときに大事なものをすべてひとまとめにしておくこともおすすめできません。

以上の内容から、収納系ではない手帳型ケースかソフトケースあたりを選んでおきましょう。

電波・繋がりやすさ

ベトナムでは、基本的には常に電波に接続されており、圏外になることは全くありませんでした。そのため、少なくともベトナムでは快適に利用できるものと思われます。

ただ、ホテル室内などの建物内に入ると、電波が少し弱くなっていました。jetfonのアンテナ数は最大で5本まで立ちますが、屋外では4〜5本、屋内では1〜2本というような状況でした。

ただ、1〜2本のアンテナ数でもネットで調べものをする程度は問題なく利用できます。タクシーの手配に使う「Grab(グラブ)」というアプリや「Google Maps」などの地図アプリも利用可能です。つまり、動画やゲームなどの高負荷な作業を行わなければ、特に不都合なことにはならないということです。

テザリングを使ってみた結果

テザリングとは、スマホ(今回はjetfon)をモバイルWi-Fiルーター代わりとして利用できる機能です。この機能を使えば、パソコンや他のスマホ・タブレットなどをjetfonの電波を使ってインターネットに接続することができます。

ネット環境を整えなくても、テザリングの利用できるスマホがあれば、擬似的にネット環境を作り出すことができるということです。

jetfonのテザリングについては、おおむね快適に利用することができました。本記事も、jetfon(ジェットフォン)のテザリングにより接続したノートパソコンにて作成をしています。室内で作成していたため、アンテナ数1本の接続状態が不安定な状態でしたが、問題なくテザリングで記事を書くことができました。

テザリングを使うときは、以下の操作で行うことができます。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「アクセスポイント」を押す
  3. アクセスポイントをONにする
  4. セットアップにてネットワーク名とパスワードを決める
  5. テザリングを使いたいデバイスで接続する

・「設定」→「アクセスポイント」

・アクセスポイントをONにして、設定を行う

上記のように設定をすれば、すぐにテザリングを利用できます。テザリングが使えれば、わざわざパソコンを使うためにWi-Fiルーターを借りたり、Wi-Fiスポットを探したりすることもなくなります。

音声通話・SMSには非対応

jetfon(ジェットフォン)のGlocal Meサービスは、基本的にはインターネットのみの利用になります。つまり、電話番号は設けられず、音声通話を行う機能が標準で備わっているわけではありません。

ただ、SIMカードのスロットが2つ付いているため、音声通話契約をしているSIMカードを挿せば、電話やSMS(ショート・メッセージ・サービス)をすることができます。さらに、DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)に対応しているため、インターネットの役割を持ったGlocal Meと、音声通話SIMを同時に待ち受け状態にできます。

DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)とは、2つのSIMカードをボタン一つで切り替えながら使うことができる機能です。これにより、インターネットを使いたいときはGlocal Meを使用し、電話を使いたいときは音声SIMを稼働させるという使い方ができます。

ただ、海外の通話は国内よりもお金がかかります。そのため、LINE通話などで済ませることができる場合は、そちらの方がコストは安いです。仕事の都合上、必要な場合のみ、音声通話SIMを挿して持っていくことを検討してみてください。

各ユーザーの口コミ・評判は

jetfon(ジェットフォン)を実際に使ったユーザーは、この機種に対してどのように評価しているのでしょうか。いくつか、Amazonのレビューを抜粋します。

iPhoneユーザーとしては、本体の大きさやAndroidのモヤッとした感じが微妙ですが、可もなく不可もなくです。一番の目的は海外での利用で、それだけのためならオススメできそうです。試しに国内プランでチャージしてみたところ、大きな問題も無く動作しました。気になるのは、設定が確立するまでしばらく時間がかかる点で、例えば「着陸したフライト機内から早速ネット接続したい」人はストレス溜まるかもしれません。また注意すべきは「1日プラン」は24時間ではなく、0時でリセットかかります!DSDSですので、現地通話SIMも入れて運用したいと思います。ただし、日本国内利用の魅力はゼロとも思います。
まだあまりいじってないですが、スマホ自体は一世代前な感じかな。ですが、お隣の国でVPNを使ってLINEやGOOGLEが使える事が一番の特徴なので、行かない人には用が無いかも。まだ実地で試してないのでなんとも言えませんが、この端末に興味を持たれた方はほぼそれが目的だと思います。ケースやアクセサリー類が少ないのが欠点ですが、ライトユーザーであればなんの問題のない性能です。仕上げも決してチープな感じではありません。これくらいの方が目立たなくて色々都合が良いような気もしてきました。
事前のSIM準備不要というのはすごいことです。
仕事では経費なので気にせずローミングしますが、プライベートでは少しでも通信費を抑えたいところ。
いつも日本国内で海外SIMを入手しておいて、フライト中に入れ替えます。、、その手間が面倒かと言われるとそうでもないですが。。
1番残念なのは本体です。。全体的にスペックがひと昔前。カメラもオモチャレベル。
質感高く、まるでiPhone8のような出で立ちなのに。。

私も、ほぼ同じ感想ですが、機種性能はそこまで目を見張るものはありません。あくまで、「海外におけるインターネットの利用が非常にスムーズになる」という点においてのみ、この機種は優れています。

もともとAndroidユーザーであれば、利用してても違和感はないと思います。しかし、私も含めたiPhoneユーザーは、Android特有の操作性の違いに多少モヤモヤすることになります。

iPhone6S以降を持っているのであれば、SIMロックを解除できるため、現地のSIMを挿して使った方が効率が良いかもしれません。今までiPhone利用者だった人が、いきなりAndroidを使おうとしても、慣れない海外で困惑するだけです。

Androidユーザーであり、なおかつ海外への渡航が多い人にとってはおすすめできる機種となっています。

jetfonのスペック

jetfon(ジェットフォン)の性能についてです。jetfonに備わっている性能・機能は以下のようになります。

名前 jetfon
型式 G1710
グラファイトブラック
シャンパンゴールド
サイズ 高さ 約154mm
約76mm
厚さ 約7.9mm
重さ 約180g
ディスプレイ サイズ 5.5インチ
解像度 1920ドット×1080ドット(FHD)
タイプ IPS液晶
OS Android 7.1.2 Nougat
CPU Qualcomm Snapdragon 652 Octa Core (4*1.8GHz, 4*1.1GHz)
antutu v7 総合スコア 100000
3Dスコア 17000
メモリー RAM 4GB
ROM 64GB
microSDカードスロット microSD(最大2GB)/microSDHC(最大32GB)/microSDXC(最大256GB)
カメラ メイン 画素数 約1300万画素
動画 HD 1080p
サブ 画素数 約800万画素
動画 HD 1080p
バッテリー 容量 2900mAh
取り外し 不可
連続待受時間 2G:約397時間(約16.5日)
3G:約362時間(約15日)
4G:約278時間(約11.5日)
連続通話時間 3G:約760分
4G(VoLTE):約600分
バンド
(周波数帯)
2G GSM 850MHz
900MHz
1800MHz
1900MHz
3G WCDMA 2100MHz(Band1)
1900MHz(Band2)
1700MHz/2100MHz(Band4)
850MHz(Band5)
900MHz(Band8)
800MHz(Band6/19)
TD-SCDMA 2000MHz(Band34)
1900MHz(Band39)
CDMA2000 800MHz(BC0)
1900MHz(BC1)
4G FD-LTE 2100MHz(Band1)
1900MHz(Band2)
1800MHz(Band3)
1700MHz/2100MHz(Band4)
850MHz(Band5)
2600MHz(Band7)
900MHz(Band8)
700MHz(Band12)
700MHz(Band13)
700MHz(Band17)
800MHz(Band18)
800MHz(Band19)
800MHz(Band20)
1900MHz(Band25)
850MHz(Band26)
700MHz(Band28)
TD-LTE 2600MHz(Band38)
1900MHz(Band39)
2300MHz(Band40)
2500MHz(Band41)
Carrier
Aggregation
最大通信速度 4G UL 50Mbps(Cat4)
DL 150Mbps(Cat4)
VoLTE 〇(NTTドコモ・softbank・au)
SIM スロット数 2つ(DSDS対応)
サイズ nano / nano
クラウドSIMテクノロジー
外部接続機能 W-Fi IEEE 802.11 a/ac/b/g/n
Bluetooth Version 4
プロファイル A2DP,AVRCP,DUN,FTP,GAVDP,GATT,GOEP,HFP,HID,HSP,OPP,PAN,PBAP,SPP
NFC TypeA,TypeB
テザリング Wi-Fi
Bluetooth
USB
USB タイプ micro-USB Bタイプ(対応充電器)
version v3.0 SS
OTG
(USBホスト機能)
ディスプレイ出力 〇(miracast)
センサー 測位センサー 〇(GPS,GLONASS,BeiDou,AGPS)
加速度センサー
近接センサー
光センサー
重力センサー
電子コンパス
ジャイロセンサー
指紋センサー
その他 緊急通報
緊急速報メール 〇(緊急地震速報、津波警報、特別警報、災害・避難情報)
おサイフケータイ(FeliCa)
ワンセグ/フルセグ
赤外線通信
防水
防塵
通知LED 〇(緑色)
急速充電 〇(Quick Charge3.0)
イヤホンジャック
外部スピーカー 〇(モノラル)
FMラジオ 〇(76.0~108.0MHz)
付属品 機種本体 / 保証書 / 注意事項説明書

まとめ

jetfon(ジェットフォン)は、海外へ頻繁に渡航するAndroidユーザーに向いています。iPhoneユーザーの場合、iPhone6S以上の機種であれば、無理にjetfonに切り替えるよりも現地SIMを挿して使った方が効率的です。

電波などは問題なく、快適な動作は保証できます。ただ、高性能かと言われると微妙なため、高品質な写真や動画を撮りたい場合は別の機種をおすすめします。

あくまで標準的に利用できれば十分という人のみ、検討してみてください。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。