ドコモの提供するプラン内容がまったく新しいものに変わることをご存知でしょうか。

2019年6月から、複雑化し過ぎてしまった料金形態を一新し、「シンプルでお得な料金プラン」と銘打ったドコモの新料金プラン(分離プラン)が始まりました。

ただ、旧料金プランから新料金に切り替える場合、注意しなければならないことが多いです。特に、シェアパックに加入していた人が新料金プランにする場合、留意すべきことがいくつかあります。

この記事では、ドコモの新料金プランへ移行するにあたって、旧料金のシェアパックから新料金プランへ変更する際の注意点などを解説します。この記事を読めば、ドコモの新料金プランの落とし穴を理解し、スムーズに移行することができます。

私は家電量販店で携帯の販売員をしています。ドコモの営業担当者などから直接仕入れた情報を元に、新料金プランの内容を紐解いていきます。

シェア解体には代表回線契約者が来店する

まず、シェアパックをやめて新料金プランに切り替える場合、必ず代表回線の契約者が来店する必要があります。シェアパックを解体するには、代表回線契約者への合意が必要だからです。

画像にあるすべてのパターンにおいて、代表回線者への同意が要ります。そのため基本的には、シェアパックの代表回線者と一緒に来店して手続きを行ってください。

ただ、どうしても来店が難しい場合、委任状か電話受付でも可能です。

委任状受付の場合、事前にドコモの公式サイトで委任状を印刷し、すべて代表回線者の直筆で記入をする必要があります。また、代表回線者の本人確認書類のコピーも要るため、免許証か保険証のコピーを用意して窓口に持っていきます。

▼委任状と本人確認書類(コピーも可)を持参

電話受付の場合、事前に用意するものとしては代表回線者の本人確認書類のコピーのみとなります。窓口でスタッフが代表回線者に直接電話をして了承をもらう方法になります。

そのため、店頭で受付しているタイミングで「代表回線者が電話に出れる状態」である必要があります。

シェアパック契約者の新料金移行

シェアパック契約者が新料金プランに変更する場合、手続きの方法が大きく3パターンに分かれます。

  • シェアパック全廃止
  • シェアパック代表回線のみ変更
  • シェアパック子回線のみシェアパックから脱退

上記の3つの手続きは、以下のシミュレーションの結果によりどの手続きになるのかが変わってきます。

これらについて、以下で詳しく解説していきます。

全廃止の場合、子回線から先に変更すること

シェアパックに所属しているすべての回線を全て新料金プランにする場合、子回線から先に変更をしてください。

代表回線を先に廃止した場合、当月中に子回線の料金を見直さなければ、「みなし登録」されているプランが翌月から自動適用になってしまうからです。

みなし登録とは、シェアパックのような他の回線が契約スタイルを変更したときに自動的に外れてしまうプランに加入しているときに付けておく「予備プラン」のようなものです。

このみなし登録を行っていないと、万が一シェアパックが外れてしまったときに何もパケットパックに加入していないため、使ったら使った分だけ料金のかかる「青天井の状態」になってしまうのです。

▼「みなし投入パケットパック」が存在する理由

そのため、シェアパックを全廃止するのであれば、子回線から新料金プランに変更していき、最後に代表回線を切り替えるようにしてください。

代表回線廃止の場合、代表回線の切り替えが必要

料金シミュレーションをすると、シェアパック代表回線のみを新料金プランへ移行し、残りの回線はシェアパックに残り続けた方がお得になる場合があります。

シェアパックの代表回線のみを廃止して新料金プランに切り替える場合、代表回線を他の回線に変更する手続きが必要です。シェアパックの代表回線を先に廃止してしまうと、グループ全体が全廃止扱いになってしまうからです。

代表回線を先に廃止した場合、翌月からグループ内のすべての回線が「みなし投入中のパケット」に切り替わってしまうため、シェアグループを残すことができなくなります。

また、ドコモ光のペア回線(ドコモ光セット割の割引対象・支払いをまとめている回線のこと)も移さないと、ドコモ光セット割が新料金のみ適用になるため損してしまいます。

ドコモ光契約者が新料金プランに移行した場合、シェアパックへの光セット割が適用されなくなります。シェアパックに残る回線にペア回線を変更することで新料金プラン・シェアパックともに割引が適用されます。

▼旧料金に付けておいた方がお得

したがって、ドコモ光のペア回線は旧料金プランと紐づけておくのが望ましいです。

ただし、ペア回線の変更に伴い、ドコモ光とペア回線の名義が異なってしまう場合、ドコモ光の名義変更が必要となるため、注意してください。

子回線廃止の場合、代表者が認識していれば良い

子回線の新料金プランへの移行は基本的に一人でも手続き可能です。グループ全体に影響があまり出ないからです。

しかし、「分割請求オプション」を組んでいたり、該当の子回線が「ドコモ光のペア回線」だった場合は代表回線に同意を得た方が良いです。

分割オプションとは、シェアパック内の支払いを均等に分割する支払方法です。この場合、子回線がシェアグループから抜けてしまうと、グループ全体の支払いに大きな影響が出てしまいます。

また、シェアグループから脱退しようとしている回線がドコモ光のペア回線だった場合、シェアパック内の回線にペア回線を移行してから抜けた方がいいです。

前述の通り、旧料金にペア回線を紐づけていた方が割引対象回線が増えるからです。

このように、何も考えずにシェアパックから新料金プランへ移行してしまうと、損になってしまう可能性があります。旧料金からの移行手続きは内容が複雑なため、ショップ店員に任せも最適なプランを導き出せないことがあります。

そのため、ある程度自分でも勉強しておくことをおすすめします。

シェアパック解体促進に伴い変更されたもの

なお、以前は特定のプラン同士が組めなかったり、シェアパック加入が必須条件のプランがありました。しかし、5月22日以降からはそれらの規制が撤廃されます。

今までは、ドコモ側がシェアパックを廃止されるのを抑制するために上記のような規制をかけていました。しかし、今は新料金プランへの切り替えに伴い、シェアパックの廃止が増えていくため、仕様が変わったのです。

条件が変わったプランは、「シンプルプラン」と「キッズケータイプラス」の2つです。以下に、条件変更したプランの内容をまとめておきます。

そのため、もしシェアパックを新料金プランへ切り替える場合も、上記の内容がネックになることはなくなるでしょう。

新料金へ乗り換えても安くなるかは微妙

このように、シェアパックから新料金プランに変更する場合、紐づいている割引対象の回線を変更したり、シェアパックを廃止する順番に気を配る必要があります。

ただ、ここまで面倒くさい手続きを行ったとしても、月額料金に大きな差が生まれにくいのが正直なところです。

もともとインターネットをそこまでたくさん使わない人がシェアパックに加入していた場合、安くなる可能性はあります。ただ、大容量のパケットを使っている場合は、あまり変わらない傾向が強いです。

例えば、家電量販店で携帯の販売をしている私は、お客さんのプラン変更の見積もりを出すこともあります。あるとき、家族5人でシェアパック30のプランに加入していたお客さんがいました。ただ、彼らを全員新料金プランに変更したときも、月額料金が結局1000円ほどしか変わりませんでした。

ドコモの新料金は一件シンプルなように見えますが、旧料金から移行する際の条件がやや複雑だったり、端末代金が加わったりするとそこまで安くならないという印象です。

本当にシンプルで条件の少ないスマホを持ちたい場合、格安SIMに変えることをおすすめします。


大手携帯会社では、ショップ店員に不要なオプションを付けられたり、複雑な条件で分かりにくかったり、なかなか理想的な契約を行うことができません。

一方で格安SIMであれば、Webから申し込むことで月1,500~2,000円などの通信料となります。また、プラン内容も、すべて自分の思い通りに決めることができるため、不要なオプションで金額が高騰することはありません。

ただ、格安SIMによって、以下のような違いがあります。

  • 通信速度の速さ
  • 特典やキャンペーンの充実度
  • アフターフォロー
  • ショップの有無
  • カード払い以外の支払いが可能か
  • 単独契約向けか複数契約(家族)向けか

これらを理解したうえで格安SIMを選ぶようにしましょう。以下のページで格安SIMの特徴を解説しているため、それぞれの事業者の違いを学ぶことで、格安SIMを選ぶときの失敗を防ぐことができます。